日本から超多忙なスケジュールを縫って長野トモコさん到着。
昨日着く予定の飛行機が遅れに遅れた。見るからの疲労困憊を押して、即取材開始。タイヘンだ。
バタバタと撮影をこなし、再びこの旅の始めに行った農家のギャリーさんに会うためにアイオア横断。
途中、東京から「長野さんのリポートを撮ってくれ」との指示で、トルネードの被害にあった街に立ち寄る。
地図を頼りに、さてこの辺りの筈だがと、ハイウェイをおりると・・、あまりの光景に皆が口をつぐんだ。
街一つ、建物の基礎部分を残して消えている。所々に何だか分らないがれきが集められて、それが見渡す限り、ずっと向こうの丘を超えて、視界を遮るものが無い。
こ・れ・は・ホンマにワイルド・ウェストやなぁ。
リポートを撮り終えたクルーは、口数少なく再び東へ走る。
と、ショーンの携帯が鳴った。
「ハロー、ハーイ、ギャリーさーん、ハウ アー ユー・・・何だってぇ?・・・」
「どうしたの?」
「ギャリーさんから。ゆうべトルネードが来て、屋根が飛んじゃったんだって。」
「いいーっ?」
「トウモロコシが濡れちゃったからダメになる前に今大急ぎで積み出してるって。明日の撮影は来てもいいよって言ってるけど・・・。