マンハッタンからイーストリバーを渡って南側に広がるベッドタウン、ブルックリン。ここにあるアラブ人街、イスラム原理主義の温床と噂されるアトランティック・アベニュー(と言っているのがユダヤ系極右新聞、ニューヨーク・ポストだからどれだけ信用していいか・・・)に公立のアラブ学校が開校する。アラビア語や文化をとり入れたカリキュラムを教える予定。
ニューヨークには中国文化やスパニッシュ文化を取り入れた公立校も珍しくなく、このアラブ学校も、アラブ人の子息達の教育ニーズに答えるためと、さらに9/11以後強まった差別の解消を目指す異文化間交流の効果も謳っている。
問題は、この学校の開校を準備して来た校長のオフィス・スペースを共同で借りていたイスラムグループが「インティファーダNYC」と書かれたTシャツを売っていた事。(これも新聞では狡猾な表記であたかもこの校長自身が売っていたかのような印象を与えている。)これに保守派(主にユダヤ系)が噛み付いた。この学校は暴力を奨励し、テロリストを生む温床になると言うのだ。
子供達を挟んで、ニューヨークでもイスラエル対アラブの対立がかまびすしい。入学を予定していたのに、この騒ぎで取りやめた親子を取材した。大人の勝手に振り回されて、可哀想なのはいつも子供達・・・。