岩切天平の甍

親愛なる友へ

Let it be me

2008年06月06日 | Weblog

シェナンドアのダウンタウンはこじんまりとした、まるで映画のセットの様な街並。昔の鉄道駅を作り直したバー兼レストランで朝食を食べる。

広いホールのテーブルにはちらほらとアンティークのじいさんばあさんが座って珍しそうにニッポン人を眺めている。
壁に飾られたガラクタに混じってエバリー・ブラザースの古い写真を見つけた。この街の出身だそうだが、ジューク・ボックスに彼らの曲は無かった。

今日はエタノール工場の撮影。
広報担当の人達は皆にこにこと親切で、ほんとはあまり好意的な筋書きじゃないんだけど・・・と少々ココロがイタい。

予定していなかったトウモロコシ農家まで紹介してくれて、スケジュールはタイトなのに困ったナと早々に切り上げようとしたら「ランチを用意してあるよ。」とにっこり。納屋にバーベキューがじゅうじゅう煙を上げて、近所の人達も集まっている。

さぁさぁ食べなさい食べなさいと勧められ、でも一緒に座って食べ始めると 女性も子供達も人なつっこいのに男共は身内で固まってしまって喋らない。何だかシャイな感じがたまらない。そう言えばうちの田舎でも男ってこうだったような・・・。

スケジュールは押しに押して、街を出たのが七時過ぎ、街中のどこにもエバリー・ブラザースのCDは売っていなかった。しかたがないのでipodに入っていた二曲を聴きながら、6時間かけてアイオアを今度は北へ縦断する。

傾く夕日を横目で睨みつつ、夕景を撮るポイントとタイミングを探す。「ここだぁー!」と車を止めて、トウモロコシ畑に走る。

ハイウェイよりもローカルの州道をのんびりと走るのが楽しい。晴れた日の夕暮れならばなおさらのこと。
街道沿いのレストランで食事をして、次なる街エメッツバーグのモーテルに着いたのは午前二時。

Let it be me / The Everly Brothers


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