岩切天平の甍

親愛なる友へ

FAIR

2003年05月10日 | Weblog

メディアの公正さを監視するNPO(非営利団体)、FAIR(フェアー)の代表者にインタビュー

殆どの米国の通信社、(多くのメディアがその情報にたよる、AP等)が「兵士を支えよう、彼等を安全に家に帰そう。」といったスローガンを掲げる兵士支援運動を戦争推進派と分類するのは、このスローガンがまた同じく反戦派のスローガンでもあるという理由から正しくない。
兵士支援運動を戦争推進派に分類するのは、兵士をより危険な状況へ追いやろうとすることであり、そういった定義に反対する者達は、兵士を戦場から愛する人達のもとへ安全に帰そうとしている。

メディアの役割
1:正確で、何ものからも独立した情報を供給し、
2;幅広い討論を広げ、
3:(特に権力に対して)きびしい質問を提示する

これらは民主主義の酸素だ、もし米国がこれらを持っていたならば、健全なジャーナリズム環境を持ちえただろう。政府が嘘をつき、メディアが嘘をつく、大きな声で嘘をついて、明くる日に誰にも聞こえない小さな声でまちがいだったと言う。残念ながらこの3つ全てにおいて、米国のメディアは失格だ。

米英供に参戦し、同じように投資しているのに何故両国の世論の傾向がこんなにも違うのかということにはメディアの影響が大きくある。
英国のメディアは反対、賛成両方の意見を平等に供給し、広く議論する機会を作り、権力に対して厳しい質問をぶつけているのに対し、米国にはほとんど議論が無い。

ジャーナリズムが愛国主義的で対外強硬主義的になった時、いかにその社会に打撃を与えるか歴史に見ることができる。
自分達の社会や政府が良いことだけをすると教えられ、良いことも悪いことも含めた全体像を見せてもらえない子供達にジャーナリズムが光を与えられなければ、その社会の子供も大人も貧しい扱いをうけていると言えるだろう。

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