アイオアの大豆農家を訪ねる。
ついこの間まで大ブームだった代替燃料のエタノール。農家がこぞってトウモロコシ生産に集中したので供給過多に陥り、値崩れが起きている。
今度はバイオ・ディーゼル用の大豆がもうかるからと、こぞってそっちに切り替えているらしい。この大豆ブームが食用大豆の値段も押し上げて、遠くは食料難民の餓死者を増やしているのではないかとの議論も聞かれる(真偽の程は定かではないけど)。
「ビジネスをやっているのだから、利益を追求するのは当然です。」
全くごもっとも。うかうかしていたら自分の家族はおろか雇用人の生活まで窮地に追いやることになる。経営者の緊張感は相当なものだろう。
その健全な経済活動が、どこかの国の飢えた人々をこの世からはじき出しているとしたら、グローバリゼーション、自由化、民営化もなかなかやっかいなものだ。
取材を終えてホテルに向かう。見渡す限りの農地に傾いた夕日を追って、ハイウェイをひた走る。収穫を終えたトウモロコシ畑には残ったワラを巻いた巨大なグリコのコロンみたいなものが転がっている。あー、林ヒロコ・・・。
ミレーの“積み藁”みたいだ。ホテルに着いて、しばらく時間が開いたのでちょっとコロン畑まで戻ってデジ“積み藁”に挑戦。が、わずかに日が落ちるのが早かった。目で見ると実に美しいのにカメラの表現幅に入りきれない。ミレーそのままなのに。人間の目ってホントに良く出来てるんだなぁ。印象をそのまま写し取るには絵画の方が有能だと言う事か・・・。日が落ちる。オレンジに焼けた空が赤紫に青紫に水色に、そして黒へと冷めて行く地平線。
コロン…
マイブームの理由は
単に1箱99¢で、たくさん買ったから。
私って…。
こんなでっかいコロン食べたら
胸焼けするだろうな~。
普通、そんなこと考えるかっ!
いい大人のくせに。
この前ブーレーに行って
フロマージュのアイスについてきた
グレープソースを食べて、
パナップのグレープ味を思い出した。
パティシエさん、ごめんね。