岩切天平の甍

親愛なる友へ

ロスコ・チャペル

2007年01月31日 | Weblog

仕事の合間のわずかな時間を利用して、十数年振りにヒューストンのロスコ・チャペルを訪ねた。
全面に画家マーク・ロスコの絵が掛けられ、宗教、人種にかかわらず、全ての人々のための平和の場所をと建てられたチャペル。とても澄み切った美しい芸術的、精神的空間で、初めて来た時以上の充実した時を過ごしました。

前庭にはバーネット・ニューマンの彫刻 "Broken Obelisk" が、静かな水の中に立っていて、しばらく眺めていると、その空間を囲むように植えられた竹の葉が風に吹かれて、サラサラとささやいているのに気づく。この音がとても効果的に外界の喧噪を消して、とてもリラックスさせてくれる、そのデザインの深さに感心しました。

初めてここに来た時に、「いつかこの無宗教のチャペルで結婚式をあげて、前庭の芝生で友人達と真夏の世の夢の素人芝居をしたらいいな。」などと夢想したのも懐かしい。そういえば、役者のジョンがそんな話を聞いて、「俺、パック役をやる。」なんて言ってたっけ。結婚はしたけど、披露宴はやっていないから、まだあきらめるのは早いかな。

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