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空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

候補者擁立や広報活動の雑感

2019-06-25 09:55:09 | Weblog
Nifty News 元モーニング娘。の市井紗耶香 参院選に立憲民主党から出馬へ 2019年6月25日 4時31分 スポニチアネックス

元「モーニング娘。」でタレントの市井紗耶香(35)が、来月の参院選に立憲民主党から比例代表候補として出馬することが24日、分かった。近く出馬会見を行う。関係者によると、市井は「子育て世代の若いお母さんたちの声を届けたい」と意気込みを話している

 もっと、その…地道な活動をしてはどうか、と思うのだが…。

人気者だったがゆえに、党内では「浮ついたところがないか心配」の声もあったが、関係者は「実際に話をしてみると自分たちが直面している問題を直視していて、考え方も非常にしっかりしている。演説などを通じて実際に接してもらえば、有権者には良さは絶対に分かる」と太鼓判を押した

 行状チェックをする相手を間違えてないかなあ…。

次期参院選で立民は社会派弁護士、LGBT、聴覚障がい者ら多彩な候補者を公認。実生活で2歳から14歳のママでもある市井には“子育て中のお母さん”代表として期待を寄せている

 こういう多様性を示すのはよいことである。但し、「地に足の付いた」「我らの代表」と思ってもらえるかどうかはまた別のことである。
 どうも立民さんの中の人は、10~30年ほど前から脳内のセッティングが変わってない人たちが多いのではなかろうか。マドンナ旋風とか。アイドル候補をならべて、そのひとたちの元からの知名度を利用して一気にブースト!という手法の「打率」は、最近はさほどではないのではないか。

 いやまあ鳥越俊太郎とか、非常にヴィヴィッドな例が最近あったわけだし。多少反省すべきところではないのか。

今夏の参院選のほかの主な著名人候補としては、アカペラグループ「RAG FAIR」の元メンバー、奥村政佳氏(41)が立憲民主党から比例代表で出馬することを表明している。また、同党からは元格闘家の須藤元気氏(41)“筆談ホステス”として知られる前東京都北区区議・斉藤里恵氏(35)らも比例代表で立候補予定。自民党からは元F1レーサーの山本左近氏(36)が比例代表での出馬を発表

 アイドル作戦は、それ自体が悪というわけではないんですがね。
 山本左近氏は、まあ―そもそもが地域の有力者家系出身であるようで、まあ…プロレタリアート的には「んうーん???」と言いたくなるが、地道な活動と言う点では合格点ではなかろうか。奥村政佳氏についても意欲と草の根的活動を誉むべきと思われるが―

 ―マスコミに映える候補はまあともかく、下々の票を掘り起こすのに、もっと…なんか…とは。



 とまあ、我々はこんなふうでもあるわけであり。我々の食い扶持を増やしてくれるような、そんな夢を売ってくれるとよいのでは、とは。

 と言う具合に。こんなわれわれ・負け組にセカンドチャンスを!とか思うと、以下の話のコワさやなんかが見えるのではないか。そしてそれを何らかの程度、感じたからこそ、自民党は卑劣だ、やめろそれ、という声が出るのではないのか:




 これが自民党のコワさでしょう。
 これ、非正規メンバーにむっちゃ注目集めて、事実上の敗者復活戦を提供したことになる。

「本体」のモデルさんたちに「傷」をつけたくない講談社側と、賭けに出たい自民党と、僅かの差で敗北したと思しい・そういう自覚のモデルさんたちとの、三者の野合と非難がましく言うことはできるし、ビューティーモデル(?かな、ようしらんが)に政治の文脈を持ち込んだということで自民党に対して批判的になるのも尤もではあるが―

 ―これ、自民党は、自前の資源(カネ)でもって自分の勝負をしかけているのは事実よね。

 この点で、徳川家の資産(江戸時代ないしそれ以前の主従関係)を無料で利用しようとしている立民さんとくらべて、少なくとも芸術芸能活動に対するパトロン役を果たしている点では道理が通る。「てめえの身銭で勝負しやがれ」というわけなのだ。



 で、まあ、そういうコンサルにむっちゃ金が流れているかと思われ、だからこそ東大卒の子たちがコンサルに就職したがるわけだろうし、ここらへんをかっちり批判せえや野党、という気はする。





 憂慮はしてもいいが(すべき点もあるが)―

とにかく政治に興味を持ってもらえさえすれば」我が党はかつる!というのは、野党の定番のダメアイディアだったはず。ところが「自民党を支持するはずだという傲慢ともいえる宣伝戦略が最適方針となってしまっている」というのは、ビッグデータビッグブラザーという問題とは別の大問題があらわになってしまう。野党がどうしようもないという現状がだ。





 …それをも我が党の勢力として取り込もう、という積極的な方向性さえ看取されよう。これも恐るべきところなのだ、おそらく。

 間違えちゃいけない。杉田水脈は、自民党から も 叱られたんだ。この、ほんの僅かな「逆流」にも読むべきところがある。これはすでに読むべき兆候だ。

 時おり、自民党は鵺と表現されたりする。いいえて妙ではないか。「勝てば自民党」とも昔、言った。意味深く思えるだろう。権力維持が最大の目的であろうとも、その権力を維持するために勝てる候補を・勝った議員をつぎつぎ取り込み、これへの支持を一定程度は取り入れ、そのため「我が党」が変容して行くことをも許容する、せざるを得ない。この「鵺」的性格こそが恐るべきところではないか。

 この言葉は尤も:



 しかしポピュリズム的欲望としては、誰かを(例えば杉田水脈を)つるしたいなどというものもあろう、だからああも元気に「批判」があったものだろう―



 しかし、それはやはり、不適切ではあるのだ:




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