空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

GSOMIA破棄ニュース論評:…自縄自縛といわんかなあ、これ。

2019-08-25 19:55:27 | Weblog



 そういう心的ありようを自縄自縛と表現しないかなあ、とか思ったのだ。

聯合ニュース 軍事協定終了 延長決定後に日本が破棄する可能性も考慮=韓国高官 軍事協定終了 延長決定後に日本が破棄する可能性も考慮=韓国高官

韓国政府が7月、日本に高官級の特使を派遣し、8月には日本政府高官との協議を試みるなど、外交的な解決を目指したが、これを無視し続けた日本側が「外交挑発」を敢行する可能性を考慮したという

 そりゃあまあ、たいていのものには可能性だけならあるだろうさ。フグルヌペペ星系人があさってあたりに地球侵略作戦を開始する可能性だってあるだろうさ。フグルヌペペなる名前はgoogle検索にもでてこないが、まあ宇宙人とさえも戦争したい好戦的トランプ政権がNASAに届いたメッセージを握りつぶしたせいで地球人にその名が知られていないだけなんだという可能性だって、そりゃああるにはあるだろうさ。考えるだけ無駄だし、この文章には私の音声感覚が非一般的であるということを確認する以上の意味はないだろうけど。フグルヌペペ。hgrmnupepehと充ててみたが、googleにはやっぱりかからない。

また、「(協定の更新期限の)24日以前に協定を延長しても日本は結局、28日に『ホワイト国(輸出管理の優遇対象国)』から(韓国を)除外する措置を取るとみた」と伝えた

 そりゃあ、それらは別個の筋の話ですもの。

その上で、「その後、日本が一方的にGSOMIAを破棄する可能性があった」として、「われわれが協定を延長し、日本がこれを破棄すれば、ばかを見ることになる」と説明

 それははっきりと間違いだといえる。韓国がGSOMIAを維持する一方、日本がなにかのあてつけで一方的にGSOMIAを破棄した場合、『地域大国の立場をかさにかかって中小国をいいように嬲るならずもの国家日本』という国家イメージを喧伝することになるし、他方で韓国は『地域大国の暴虐にひたすら嬲られるが、国際的な協約は可能な限り誠実にまもり、維持発展させようと言う態度を最後まで崩さなかった』という賞賛を得られる。

 つまり今現在、日韓に与えられているイメージがほぼまるっと逆転する。

 このシナリオの場合、韓国は国際協約を誠実に維持しつつ、「暴虐ならずもの国家日本」の自爆的・自殺的決断を座して待てばよい。

 他方で現実化した姿は、まあ、いま現実に見るとおりである。

ただ、青瓦台関係者は22日、記者団に対し、「日本が不当な報復を撤回し、友好協力が回復されれば、いろいろな措置が再検討される」として、関係回復の可能性を排除しなかった

 これについては安倍首相も同様で、国際的取り決めを遵守していただきたい、というコメントを出していたはず。私としても、できるだけ友好的な協力が回復されて欲しいなあと祈り願う立場である。

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