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空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

最近見たなかでは屈指の見事な落語 ほか

2014-06-08 23:45:52 | Weblog
togetter 「核分裂しか眼中にない人に「衝撃波」を理解させる試み

 最近見たなかでは屈指の見事な落語。本文のやりとりを最後まで読むことをお勧めする。




 一般人らしい。
 興味深いのでメモしておく。
危険な場所もそうでない場所も正しく認識して怖いものは怖いと教えてあげようよ 福島の人たちに
 というのだが、いや、すっげえ情報公開の山であって、数値等々周知されてる。ちょっと訪問しただけで、なんというか、こっちがノイローゼになりそうなくらい広報されてる(なお訪問地は南相馬)。

 裏から言えば、こういう人の見解としては『福島はすでに・最初から超キケン極まりないにも関わらず、政府・東電が安全と主張しているのを鵜呑みにしている(愚かな)人々を速やかに啓蒙しなければならない』

 まあ今まで聞いたことないいろんな単位やらなにやら聞いて不安に思うのは当然ではあるので、あとは福島の人たちが三年前に通った道を、当時の彼らよりはるかに安全かつ気楽に辿りなおすとよい。この場合、「安全」というのは”キケンなモノ”から現実的に遠いことがまず挙げられ、「気楽」というのは風評被害を初めとする様々な危害からほぼ完全に自由であることを言う。

 …とりあえず、コンクリートの放射線量を心配することから始めてもよい気がする。うん:

日本保健物理学会 マンション室内の放射線量について心配しています。 回答掲載日:2012年1月23日




 弱者を利用した「ご商売」のひとつであったワケで、実際にわがこととして苦悩している人にとっては極めて腹立たしいことであったろう。




 そーゆーひとはまれに出る。

togetter いわゆる『間宮アイス』のレシピは『海軍アイス』のレシピだった?

 ちょっと考えればわかることだとは思うが、私だって何かで引っかかるかもしれないんであまり大きなことは言えない。

 さて思考実験。

 およそ軍隊(にかぎらず、あーいうマスで人間を扱う組織)には規格化がつきものであって。物資については、それなりの規格化をしないと、補給も消費も計算できない。物資を載せるスペースが限られて、配置についても結構考えないといけない。人間についても、個々の艦ごとに(たとえば)和食担当、洋食担当、カレー担当、中華担当…菓子担当の司厨兵を配置などできない―人材的な意味でも(大戦艦なら可能かもしんない)。

 ということは、個艦ごとに料理の味の差はあまり出せない―いや、そんな状態でも何とか自由を追求するのが人間だろうけど。

 しかしその自由の裁量の幅は小さいはずだ。
 たとえば、旧東ドイツのマッチ箱アートを思い起こせばよい。全体的に不自由であって、しかしマッチを人民に供給できればマッチ箱の機能は果たされるのであって、その箱外部のイラストは(反革命にならなければ)「自由」だった。しかしアーティストの自由はそこまでに限られたわけだ。

 ―ただ、その自由は拡大していく。

 なので
・(一応)スタート時点では規格化しておく(教科書がある)
・個々の活動の結果、微妙に差異が発生していく(発生の理由はいくつもありえる:たまたまあまった食材をカレーにぶち込んだら兵に好評だったとか、期末の帳尻合わせで押し付けられた食材を片付ける特別レシピをたまたまつくったとか)
・個艦ごとのレシピ発生=艦ごとに司厨担当グループの伝承が発生し、補給物品の要請パターンに多少の艦ごとの独自性が発生する
⇒ただし、本来は素人出身の司厨兵が衆知を集めた結果であるので一定の限界がある
⇒ただし、補給のもと締め方の裁量・能力等によって実現できる範囲には限界がある

 間宮は専門の菓子職人を採用していた(という)ので、以上の条件に当てはまらない部分がある。すなわち
・素人向けの規格化の過程/課程が存しない(i.e. 教科書がない)
・レシピの試行錯誤の過程が存しない
・というか、中の人の入れ替わりがあった場合、新旧料理人の業務引継ぎのやり取りの中でレシピが超進化する可能性がある
・給糧艦という性格上、あれこれのレシピを実現可能にする資材に事欠かない(まあ軍隊の枠組みのどこかには収まる程度、ということにはなるけど、戦艦あたりだと楽隊付洋食ディナーまで可能だったとか聞くと、間宮はその任務の性格上、かなーり幅は広かったろう)

 そんなわけで、人間の自由追求の可能性と、間宮の特殊性を確認することになった思考実験。あるいは「プロにはかなわない」。

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