空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

業界の話:文系(特に文学部系)のポスドクとか現行の教員の状況とかの話

2019-04-14 00:03:58 | Weblog




 就職してから好きなことやればいいんだよ、とは私も言われた。
 だが、それは、就職後の自由行動の可能性が広がっていればこそ、である。
 既に退職して久しいような大先生たちであれば、そうして自分を枉げて就職した後、それなりの研究費が保証された職場でそれなりの自由が展開可能だっただろう。

 ところが今は―ということ。「決して幸せな人生とはいえないだろう」というのは、そうまでして職を得ても、そもそもその本来好きだったことをする自由が手にはいる見込みがまあ、なさそうだということによる。

 おそらく、ふつうの大先生は、そういう事情を理解できないだろう。「え? 研究費くらい、でるでしょ? そりゃあ少なくはなっただろうけど、我々(文系)がなにかするくらいは―」などというかもしれない。

 …うん、まあ、その、そうであってくれるといいですね。
 私みたいなのが得られるようなポスト以外の、優秀な人が得たようなポストなら、そういうこともあるんでしょうね―とか、そんな話になりかねない。

 いえまあ、いいところはほんとに未だにいいんでしょうけど。



 一般的には少ない部類に入る。
 ただまあ、えらいこと凄い賞持ちで、ならまあ20程度で決まって然るべきという気はする。30程度で決まれば優秀な部類だろうし。



 …それはそれでダメな極端な例であり、他の(具体的な)例に類推を及ぼすのはやや難か。
 まあその、「えらい」人のために下々が…というのは、実例をもって知っていますが。



 そういうことである。『文系なんだから、作文してろよー』とかいう扱いを受けたりして、裏方作業を地道にこなして、そっちに新たな専門を見出した人とか、そりゃそれも一定数いるわけだ。



 一言でいえば、「みんなビンボがわるいんや」だろう。




 重いお言葉である。






 中道は仏教のものなんすよ、とか。

 なんというか中田先生が独りで一個連隊分用意してんじゃねえのかそれ、という気はせんでもない。
 そりゃ中田先生ほど強烈だったら、なんというか…無作為に100人選んで、ストレス掛け捲って自殺に追い込む実験をやったとして、まず確実に最後の一人になるだろアンタ、それも三回繰り返しても三回とも最後まで残るだろアンタ、とか。
 ふつうそこまで強烈じゃねえんだ、とは思う。





 このへん、ご尤もであるなあと。
 わたし、政治的方向性では確実に内藤先生や中田先生と決裂すると確信するが(私は米帝悪逆一元論に反対するが、彼らは私からするとそっちに振れすぎるというわけで)、この辺はご尤もですよねと思う。

 世界の迷妄を啓かねばならぬ! わが道こそそれぞ! みたいなノリ。中田先生の情熱は、まあわりとどんびくモノがあるにせよ、基礎的なマインドセットは…うん…。



 さて、昔のメモを掘り出したのでここに:




 本当に、そのように同意するところ之れ有り、とも思うのだが。

 他方で、有望分野に所属している人がまったく生産的でないのを見ていると、むしろ彼らからポスト奪うのが先決じゃねえ?とも思う。さしあたり、よそさんの財布に手ぇつっこまずに可能な最適化・合理化がなされてないよなあ、という意味では。

 まあ、明らかな余剰がありますよね(にこにこ)といわれたら、こっちは辛いのだが。

 …うんまあ、余剰?はあるよね、外部研究費たくさんいただけたから、間接経費で取られる分は余剰になるわけでしょうか、その余剰分は合理的にお使いいただけてますでしょうか? とも。
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