モスクワでの記者会見に現れない世耕経産大臣。理由は、渋滞で間に合わない。そのあと会食でお酒が入りテレビの前に出られないと。最近は大臣訪露のニュース価値が減り、日本からの同行記者も消え、モスクワ駐在の記者たちに経産省から出席確認と事前の質問提出の依頼が。何かがおかしくなっている。 pic.twitter.com/okHqpJO3OI
— Azumi Kuroiwa 黒岩亜純 (@AzumiKuroiwa) 2018年4月29日
ちょっと説明を。夕刻空港から直行でシュワロフ第一副首相とオレシュキン経済発展相、ノバクエネルギー相と会談が続きました。その後ホテルに入って会見予定でしたが、ホテル周辺はは軍事パレードのため超渋滞。その後の会食に大幅に遅れることになるため、会見中止を申し入れました。(続く) https://t.co/sOPV7z0DMr
— 世耕弘成 Hiroshige SEKO (@SekoHiroshige) 2018年4月30日
(続き2)私は飲酒すると顔が赤くなるのでカメラ無しの懇談をお願いしました。空港から直行で会談会食と続き、翌朝は朝5時40分出発で北極圏行きでしたから、会食後(22時過ぎ)の懇談は辛いものがありましたが、記者団への情報提供に努めようとさせてもらいました。
— 世耕弘成 Hiroshige SEKO (@SekoHiroshige) 2018年5月1日
「何かがおかしくなっている」というところ、まずは「日本からの同行記者も消え」というところに現れている。資源国でもあり、世界の一極のひとつの地位をそれなりに回復したロシアへの閣僚訪問に記者を張り付けられないニュース会社。これは重要な示唆を含むだろう。
要は
1) 経産大臣の外遊に記者団を張りつけるだけの人件費・旅費を惜しむようになった
経済的な原則に従う民間会社であるわけで、このウラは
2) この会社は、経産大臣訪ロに付き添うことで得られる情報を高く売り出すことができないと考えている
ということになる。この判断は「最近は大臣訪露のニュース価値が減り」という記者の発言によって裏付けられる。
ということで、1) からは当該報道機関の財政的劣化が、2) からは当該報道機関の知的劣化が推論されよう。
この記者、黒岩亜純氏は「TBS系 JNNモスクワ支局長」とのことで、事態はさらに深刻の度を深めるというべきところ。
割と困ったことであり、
朝日新聞 麻生財務相「セクハラ罪という罪はない、殺人とは違う」 2018年5月4日22時54分
「財務省の福田淳一・前事務次官のセクハラ問題について、麻生太郎財務相は4日、訪問先のフィリピンでの記者会見で「1対1の会食のやりとりについて、財務省だけで詳細を把握していくことは不可能だ」と述べ、調査を打ち切る考えを改めて示した」
そこまで行って、なにを聞いているんですかね、という話もある。一応、他に記事があり、例えば:
朝日新聞 板門店宣言を「歓迎」 日中韓財務相・中央銀総裁会議 2018年5月4日13時42分
朝日新聞 板門店宣言を「歓迎」 日中韓財務相・中央銀総裁会議 2018年5月5日05時00分
ほぼ同文じゃないかな。しかも短い。
朝日新聞 インフラ融資枠新設 麻生氏表明 中国に対抗狙い 2018年5月5日05時00分
「麻生太郎財務相は4日、フィリピンで開かれているアジア開発銀行(ADB)の総会で、アジア諸国のインフラ投資を支援する新たな融資の枠組みをつくると表明した。同時に金融危機や災害に備えた金融面での支援策も打ち出した。アジアでの存在感を高める中国に対抗する狙いがある」
朝日新聞 「セクハラ罪っていう罪はない」 麻生財務相が発言、調査打ち切る考え 2018年5月5日05時00分
…まあその、「アジアでの存在感を高める中国に対抗する狙い」はあろうが、この投資によっていったいどのような利便が現地に齎されるのか、日本企業にとってはどんなビジネスチャンスなのか、まあいろいろ論じるべき点はおおかろうなあとか思うのだ…。
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