空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

田舎の医者不足の報道とtwitter界隈のお話

2018-05-09 20:49:16 | Weblog
NHK 年収2200万円で募集も医師は来ず 青森 深浦町 2018年5月8日 15時45分

過疎地の医師不足が問題となっていますが、青森県深浦町は年収2200万円などの条件を提示して医師を募集したにもかかわらず、3年余りかけても1人も採用できず、公募を断念したことがわかりました

 せやろな、という気がだいぶ。

日本海に面した青森県深浦町は、町内に常駐する医師が1人しかいなかったため、4年前、新たに町営の診療所を開設する計画を打ちたて、年収2200万円や、家賃や光熱費が無料の住宅を提供するという条件を示して医師を募集しました

 手取りで考えたりすると、都会での生活の便宜をとるかなーという判断は大いにある。

青森県は人口10万人当たりの医師の数が、おととし平成28年の時点で全国で7番目に少なく、県内では弘前市とその周辺を除くすべての地域で全国平均を下回るなど医師不足が深刻化しています。深浦町は「精いっぱいの条件を示しても医師を確保するのは容易ではなく、地方の市町村が独自に医師不足を解消するのは難しいのが現状だ」と話しています

 この額になると、地方の市町村ではもはや…だろう。




 えてしてその手の人が以下略。
 だいたい、最近は裕福でないと医学部に届くほど勉強できないよーな情勢であったりし、あるいはそういう人が進学すれば周囲の学生たちニアイコール将来の伴侶たちは裕福なひとたちばっかりで結婚でもしようものなら以下略。5秒あれば考え付くし、20秒あれば文に起こして「あ、こりゃだめだ」と深い納得に至るのではないか以下略。




いやまあその通りなんですがね」は「奴隷契約になっちゃうんだよねえ」に対するものか。何れにせよ金銭によって将来を縛ることを「そもそも医者を目指す人たちにもっと広い視野を持ってもらえれば良いわけです」と、個々人の”意識の高さ”によってオフセットしてもらおう、そうでないと視野が狭い、という圧をかける点で既に。

 まあその、なにをするにも資源が足りない。資源を投下しようにもその元が足りない。



 よし仮に年俸三億円でひとり医者を呼んでも、まさか365日勤務させるわけにもいかないし、新進気鋭の医術を学んだ医者を呼んでも、その新医療に必要な機材が足りない、とかザラに出よう。入れるにしても、さあ費用対効果という言葉が出てくるだろう。事実上の公務員医師に、さあメディアはなんと言うだろうか―。

 ―まあ、私くらいなら安給料でも縛れるが(実家にカネはない。なのでこの仕事を辞めようもない)、「普通」の家庭出身なら逃げたりできようなあ、とか。

 …残念ながら、私あたりの階層でこのレベルまで、というのは、わりと可能性が少ないのである。

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