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ペアーズ

2011年02月04日 00時41分40秒 | MSX
 ここのところはずっと「Ultima IV」をプレイしていたのですが、息抜きのために小品的なゲームもちょこちょことプレイしていました。そんなゲームのひとつが、「MSXマガジン 永久保存版 vol.1」に収録されている、「ペアーズ」です。





 「ペアーズ」はアスキーから発売されたアクションゲームです。追いかけてくる敵を避けながら、画面上に裏返しに並べられたカードをめくり、ペアを作って消していくという、ごくごく単純なゲームです。まあ、要するに神経衰弱ですね。
 2人同時プレイも可能で、タイトル画面の左上にいるのが1Pの操るコッペ様、右上にいるのが2Pの操るイートです。



 画面には全部で20枚のカードが並べられています。表面には様々な絵柄が描かれており、果物、野菜、動物の絵柄が、面が進むにつれて順繰りに使用されます。
 黒いお化けみたいなヤツが、主人王を追いかけ回してくる敵・モンちゃんです。初めのうちは速度も遅いし、あまり正確には追いかけてこないのですが、面が進むにつれてどんどんスピードが速くなってきます。



 カードの中には、1枚だけ“MSX坊や”というカードが紛れ込んでいます。神経衰弱ですので普通は同じイラストのカードが2枚づつセットになっているわけですが、ひとつだけ1枚しか入っていないものがあります。その1枚しか入っていないものは、MSX坊やとセットにすることで取ることができるわけです。
 MSX坊やなら一目でわかりますけど、MSX坊やとセットになる1枚しか入っていないカードは、他のカードと同じ種類の絵柄が描かれていますので、ほかのカードもいろいろと開いてみなければ、どれがMSX坊やとセットになるのかはわかりません。ゲームの性質上、カードの残り枚数が少なくなってくるとどうしても単調になってしまうのですが、MSX坊やと、MSX坊やと対応するカードの存在が、ほんの少しだけゲームにアクセントを与えてくれます。あくまでも、ほんの少しだけ、ですけどね。



 全部のカードをめくればステージクリアとなります。



 ぼちぼちと遊んでいて感じたのですが、このゲームはとにかく最初の一組を作るまでが勝負ですね。初期状態ではカードの置かれていない十字路の部分しか通ることができないのですが、一組でも取ることができれば、カードが取り除かれた部分も通ることができるようになって動きやすくなります。当然、それだけ敵から逃げやすくなりますし、残りのカード枚数も減ってペアも作りやすくなります。それだけで難易度がぐっと下がるんですよね。特に中央にあるカードが取れるとかなり楽です。



 初めのうちは多少もたついてもなんとかなるのですが、面が進んでいくと敵の動きも速くなり、追跡も厳しくなってきます。そうなるととにかく逃げるので精一杯になり、なかなかペアを作る余裕がなくなってきます。そうこうしている間に、曲がり角を曲がるタイミングがずれてしまったり、うっかり袋小路に入ってしまったりして、敵にやられてしまうことになります。
 一応、神経衰弱がこのゲームのコアになる部分かと思うのですが、面が進むにつれて、どうしても敵から逃げるゲームという要素の方が強くなってくるんですよね。私としては神経衰弱ゲームをプレイしているという感覚が強いので、難しい神経衰弱に敗れるのならともかく、やたら足の速い敵に敗れたとしても、このゲームに敗れたという感覚はあまり湧いてきません。もっと言うならば、神経衰弱ゲームなら面白いけど、敵から逃げ回るゲームはそんなに面白くもないんですよね。
 神経衰弱の部分で難易度を高くしようとしてもせいぜいカード枚数を増やすくらいでしょうから、このアプローチは仕方が無いのかもしれません。それでも、しかし、この面が進んでいくにつれてゲーム性が変化しちゃうという部分は、ちょっともったいないなと思ってしまいました。



 私は今のところ、6面まで辿り着くのが限界です。ただまあ、これ以上進んだとしても、どんどん敵のスピードが速くなって、逃げるのが大変になっていくだけだと思いますので、あんまり悔しくもないんですけどね。どうせ何時間も連続してプレイするようなゲームでありませんから、これでいいのかもしれません。
 でも、小学生のころに家にこのゲームがあったら、結構飽きずにプレイし続けたんじゃないかという気もするなぁ。





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2 コメント

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小学生のころやりこみました(笑) (三日月8)
2011-09-09 22:02:30
画像をあげていただいてありがとうございます。
懐かしすぎる。。。
結構やり進んで、高速のモンちゃん(スタート直後にまずつかまります。)に兄と二人で大笑いしてました。
嬉しかったのでコメントしました。
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Unknown (タワ・タワー)
2011-09-10 22:31:11
三日月8さん、コメントありがとうございます。
お楽しみいただけたようで、なによりです。

このゲームが出た80年代前半くらいですと、コンピュータゲームの絶対数が少なかったこともあって、こういったシンプルなゲームでもひたすらやり続けたりしましたよね。現在ならすぐにポイ捨てされそうですけど、ひたすらやり込むことによって、ゲームの持つ楽しさに気付くことができたんじゃないでしょうか。
モノの溢れた現在の状況と比較してどちらが良いのかということはなかなか言えませんけれど、氾濫する膨大な情報の中からでも、ちょっとしたところに隠れている面白さ、楽しさを見つけて、拾い上げられたら良いなぁと思います。
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