5月1日は語彙の日。そこで、ニンテンドーDSの知的好奇心くすぐり系パズルゲーム「ことばのパズル もじぴったんDS」(バンダイナムコゲームス)をプレイしました。
「もじぴったん」は文字をつなげて単語を作っていく、ワード系のパズルゲーム。元々はアーケードゲームだったのですが、プレステ2、ゲームボーイアドバンス、PSP、DS、Wii、Switch など、様々な機種でシリーズが展開されています。カードゲーム版もあるようですね。
クロスワードパズルのように様々な形をした空白のマスが並んでいるので、言葉が完成するように、一文字ずつひらがなを配置していきます。より多くの単語、より長い文字数の単語を作るほど、点数が高くなりますし、一回の配置で同時に多くの言葉を作成すると、「連鎖」となってやっぱり点数が高くなります。
パッケージによれば、10万語以上の辞書が搭載されているので、普通の一般的な単語はほぼ網羅されています。普通の単語だけじゃなくて新語・流行語の類も含まれていて、パッケージに書かれている例だと、「ちよいわるおやじ」なんかも登録されています。あと、ナムコのゲームなので、「ぱつくまん」、「ぜびうす」なんかも登録されていたりします。こういう単語は、ゲーム中になかなか狙って入れ込むのは難しいですけどね。
クリア条件はステージによってさまざまです。「すべてのマスを埋めろ」というものもありますし、「特定の単語を作れ」というのもあります。他にも「言葉を○個作れ」とか、「○連鎖を△回作れ」とかいろいろあり、難易度の高い問題では、「特定の文字を含んだ言葉を○個作れ」とか、条件が厳しくなっていきます。
とりあえずクリア条件をこなせばそのステージはクリアになりますが、それとは別に、目標スコアも設定されています。
すぐにプレイできる問題は練習ステージが15問、初級問題が120問、中級問題が150問、上級問題が105問、合計390問となっていますが、その中で200問以上の問題で目標スコアをクリアすると、さらに30問のひみつステージをプレイできるようになります。
あと、特定のステージをクリアすると、後述する図鑑モードで見ることができる図鑑の種類が増えたりもします。
ここまではシングルプレイの「ひとりでパズル」の話なのですが、他にもワイヤレス通信で対戦できる「ふたりで対戦」と、図鑑を見たりクイズを楽しんだりできる「タッチ図鑑+クイズ」があります。あと、登録されている言葉を検索したり、これまで作った言葉の種類や、連鎖、スコアなどの情報を見ることもできます。
対戦では、同じ盤面を使用して、交互に文字を置いていきます。文字を置くことで言葉ができた場合、その言葉の場所が自分のエリアとなります。陣取りゲームのようにエリアを取り合って、先に所定の枚数に到達した方の勝利です。また、「すべてのマスが埋まるまで」という条件なら、すべてのマスが埋まった時に、より多くのエリアを所持している方が勝ちです。
図鑑モードでは、図鑑を見ることができます。図鑑は全100冊。私はまだ13冊しか入手できていませんが、今ある図鑑だと、アジアの国の国名とか、犬の種類とか、植物の漢字とか、七福神とか、鎌倉幕府/室町幕府の将軍とか、グラスの種類とか、割とノンセクションと言うか、とりとめのないラインナップとなっています。
クイズでは、この図鑑を使用したクイズが出題されます。アジアの国名なら、国の名前が表示されるのでその国がどこにあるのか地図上から選ぶとか、植物の漢字なら、読みが表示されるのでたくさん出てくる漢字の中から正しいものを選んだり。クイズには3分間で何問正解できるかを競う「3分間クイズ」と、6問間違うまでに何問正解できるかを競う「エンドレスクイズ」があります。
このゲームの一番の考えどころは、(例外もありますが)一つの文字は1回しか使えないという点でしょうかね。文字の中でも、よく使用されるものと、そうでないものとがあるので、使いやすい文字を序盤からほいほい使っていると、終盤になって「ぬ」とか「む」とか「ろ」とか使いにくい文字ばかりが余ってしまい、言葉が作れなくなってしまうこともあります。
問題によってはそもそも使える文字に制限があるものもあります。クリア条件によっては、最終形状を想像して、そこから逆算しながら文字を置いていく必要があります。
ただ、使用できる文字は画面左側に並んでいるのですが、その文字列は6文字までしか表示されないので、どの文字が使用できるのか把握しにくいのが難点なんですよね。ちょうどいい単語を思いついても、必要な文字を使用できないなんてこともしばしばです。使用できる文字が、「あいうえお~わをん」のように50音からひとつずつ、みたいなものならまだなんとかならなくもないんですけど、特定の偏った文字ばかりが並んでいる場合、とてもじゃないけど把握しきれません。
その辺は元々の仕様だから仕方ないかもしれませんし、そもそもDSの画面じゃ狭すぎるでしょうけど、使用可能文字を画面に全部表示してくれれば良かったのになぁ。そういう不自由さがゲーム性の一部になっているならまだしも、パズルゲームならやっぱり、すべての情報を把握した上で解きたいものです。
現時点では、「ひとりでパズル」でクリアしたのが40問。その内目標スコアを越えたのは9問となっています。
難易度はそこそこ高いものの、クリアだけを目指すならまだなんとかなりそうです。そもそも、とりあえずプレイするだけなら、ほとんどのステージをプレイすることはできますしね。
ただ、目標スコアを越えるのは結構大変そうです。クリア条件を達成するとそこでゲームが終わっちゃうので、高いスコアを出すためにはクリア条件とは関係ないところでなるべく上手いこと言葉を作っていかなくてはならないんですよね。この、クリアとは別の目標を並行して考えなくちゃいけないというのも、パズルとしてはちょっとノリ切れないというか、集中しにくい部分となっています。
ゲームとしては結構面白いとは思うのですが、細かいところでちょこっと引っかかるのが残念ポイントです。長時間集中してプレイし続けるのが、ちょっとキツイんですよね。
まあ現在プレイ可能な390問をこなすだけでもかなりのボリュームです。先はまだまだ長いのですが、一日数問ずつくらいでも、ぼちぼちやっていくことにしましょうか。


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