図書館ボランティアでほんの修理をしています。絵本の修理は手間がかかるものが多いのですが、
その一部を紹介してみます。今回は、子供向けの本を貸出す活動をしているボランティア団体・三
室文庫の本を修理しました。
表紙も中のページもだいぶ傷んでいます。
全部バラバラにしてから、真ん中の綴じてあった部分を薄い紙を貼って補強します。
本体をひとまとめにして綴じるために、元の綴じ穴をよけて、等間隔に穴をあけます。(穴をあける目打ちは
もっと垂直にしないといけないのですが撮影の都合でナナメっています(~_~;))
全部のページを重ねて糸で綴じていきます。
このような順で針を運んで、最後に同じ穴から出てきた糸と初めの部分の糸を結んで綴じが完成です。
"見返し"を切り取った部分とカンレイシャ(寒冷紗)も一緒に綴じこんでいます。真ん中に見える糸が初めの
部分で、最後にその糸と同じところから糸の終わりの部分が出てきます。中央に縦に見える糸をはさんで2本
の糸を結びます。
糸綴じが終わりました。
背表紙を補強して新しく文字も入れました。
本体を表紙に貼り付けます。(見返しを切り取った様子がわかりますね。)
輪ゴムと目玉クリップで抑えて乾燥させます。完成した本の写真がありませんでした。残念(~_~;)。