かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

「よく雨ですねえ」

2017-04-26 | 気ままなる日々の記録

  私がお世話になっている「住宅型有料老人ホーム」にもご多聞に漏れず外国人労働者が大勢働いている。

 今日も顔見知りの方が「よく雨ですねえ」と気安く声を掛けてくださった。「ほんとですねえ」と云っておいたがすぐ後に「?」と思った「良く降りますねえ」とはいうが、「よく雨ですねえ」とは言わないのではないかと気が付いたからだ。「よく」は形容詞ではないから、「よく雨」は文法的に間違いということになるのだろう。「よく降りますねえ」は○で、「よく雨ですねえ」は×ということになる。ことほど左様に外国の言葉を覚えるということは大変に難しい。同じことは雪でも言えて「よく雪ですねえ」は×で「雪が良く降りますねえ」は○である。

 蛇足ながら人手不足の我が国の産業界にとって、発展途上国からの労働者がどっと入って来ることは自然の流れで産業界にとってもプラスのように思えるがここが意外と難しいようである。

 いい例が第一次世界大戦の後のドイツで起こったようである。当時ドイツは産業先進国で、第一次大戦で工場がやられたドイツで工場の再建が進むとヨーロッパの貧しい国《スペインの田舎やイタリヤやハンガリーから大量の労働者が流れ込んだ。ところがしばらくすると流れ込んだ労働者たちに沢山の子どもが生まれ彼らはドイツ人であるがドイツ語がサッパリ分からないこどもであった。

 ドイツ政府は莫大な予算をつぎ込んで各小学校にドイツ語の基礎を教える教室をつくり、言葉を教えた。しかし生活習慣の違いから近所の人たちとのトラブルの発生に頭を痛め、結局安易な移民の受け入れは失敗だと気が付いたという。

 今日の我が国はそのことを良く考えて発展途上国の日系人の受け入れに限っているようだが、やはり、難しい問題は残っていると思われる。こうしたところを、我が国の政府は適格に判断しているのでしょうか。心配である。(T)

     

                                               散歩道で  満天星。

 

 

 

 

 

 


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