その1 「大丈夫?」の大流行
今日は6月13日[火)でオソマツ君にとってはお風呂の日。時間通りに行動しないと皆様にいろいろ迷惑をおかけするので、緊張して腕時計を見ながら行動した。
お風呂ではケアーさんが慣れた手順で次々に衣服を脱がせて下さる。
時々麻痺している左腕を伸ばしてシャツを脱がせて下さるが、体の硬いオソマツ君に半身まひが起こっているのだから、スムースにはいかない。
そこで、少しくらいなら腕がねじれても曲がっても、エイと引っ張ってしまうこともある。そんな時には肩や背中に激痛が走る。思わず「痛い!というとケアーさんたちが「だいじょうぶ?」と聞いてくださる。お湯が熱くないか?も「大丈夫?」だし頭を洗う時も「大丈夫?」だ。
普通「いいですか?」と聞くところをすべて「大丈夫?」とおっしゃる。
思えば「大丈夫?は、女学生言葉だ。女子高校生たちは友達同士「大丈夫?」と云い合って友情を深めている。
お風呂のおばさんたちもいつの間にか若返った気持ちになって「大丈夫?」「大丈夫?」と云って、若返っておられるらしい。そう思って聞くと余計に小母さんたちの若返り願望の強いのに驚かされる。
小父さんたちは高校生の頃に戻りたいなどとは1センチも思わない。
その2 鼠蹊部について。
オソマツ君は発病前に比べると圧倒的に運動不足である。
そうすると皮膚病に罹りやすくなる。
多分、運動不足は毛細血管の血流を弱め、白血球の劣化が起こり、いろいろな皮膚病に罹りやすくなるらしい。とまあこういうことでオソマツ君は皮膚科で塗り薬を貰っていて、 お風呂から出るとそのお薬を塗って貰う必要がある。
そこで「ポケットのチューブの薬を鼠蹊部におねがいします。」と云うと「ハイハイ」といって塗って下さる。
そのとき、オソマツ君が「女性の鼠蹊部は何と云うのかしら」と聞いたら「やっぱり、鼠蹊部でいいと思いますよ」とケアーさん。「でも、ネズミがいないがいいですか?」と僕。ケアーさんは、キョトンとしておられた。
多分ケアーさんは、「この人も痴呆になられたか・・・・・・」と思われたに違いない、(T)
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