昨日の夕焼は格別でした。
秋分の日も過ぎ、いよいよ秋もたけなわ、まもなく、紅葉のシーズンとなります。こんな季節になると思い出すのが、高校時代の教科書だったか副教材だったかに出ていたヴェルレーヌのあの詩です。訳は確か堀口大学とかいう方だったとおもいます。思い出すまま書いてみますと、
秋の日の
ヴィオロンのため息身に染みて
ひたぶるに うら悲し
鐘の音に胸ふたぎ色かえて
涙ぐむ過ぎし日の想い出や
げに我は、うらぶれて、ここかしこ、
飛び散ろう落ち葉かな。
こんな詩が口を突いてでてきます。遠い若き日の思い出です.
ベルレーヌは確かフランス人だから、この詩の「鐘の音」は教会の例の「キン,コン、カン、コン」でしょうね。でも日本人にとっては、お寺の「ゴーン」のような気がしますし、「ゴーン」の方がこの詩に合うように思えますがどうでしょう。現に上の夕焼の写真を見ていてもどこからか、「ゴーン」と云うお寺の鐘の音が聞こえてくるような気がします。(E)