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かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

チョットした大仕事をしました。

2011-10-18 | 気ままなる日々の記録

 ここ数日、秋満喫の晴天続き、菜園の仕事も一段落で、思い切って懸案の仕事に着手しました。それは庭のモクレン(「コブシ」との説もあります)の剪定です。樹齢80年でしょうか。この木は、昭和初年、私の祖父が故郷に帰り、農作業用の倉庫を新築した時、その倉庫の前に日除け用に植えた木と聞いています。かれこれ40年ほど前には、この木の横枝にロープを下げ、子どもたちにブランコをつくってやった木です。
 その木が毎年大きくなり、うっかりしていると屋根を壊すほど大きくなりました。そこで最近では数年おきに丸坊主にしているのですが、昨年あたりが“切り年(どし)”でした。だから、今年はどうしても切らなければならない年でした。写真、右側は昨年11月に撮影したもの、左側は、作業終了時に撮影したものです。

     

 この作業の難点は二つです。第一は足場の悪さで、第二点は、決して屋根傷めないことです。用心深く作業手順を考え、掛けた梯子(はしご)は必ず上部をロープで木に縛りつけます。まず屋根と反対側に張り出した枝を下から切り落とし、落ちた枝を片づけ脚立を移動させながら、次の枝を落とす、目指すは「丸坊主」!

     

 決して急ぎません。脚立を登ったり降りたり、少し揺らしたりして足場の状態を確認したりして、一枝ずつ落として行きました。大切なことは、木に登った時に左手で捕まる枝を残しておくことです。少し太い枝は落ちるとき、切り口が跳ね上がったりします。そんなときはバランスを崩しやすく、うっかりすると墜落します。登山で言う三点確保、つまり両足と左手が重要です。

     

 最後に残った数本は、まっすぐに上に延びていて太さもかなりのものです。横に張り出した枝は小刻みに細分しながら切り落としましたが、まっすぐ上に延びた枝は、小刻みにすることさえできません。そこでロープをかけ、決して屋根の方へ倒れないようにし、さらに落ちつ方向も指定できるように工夫しました。ゆっくり切り進み、倒れる寸前に手をかけて落ちる方向をリードします。うまくいったときの達成感は、とても言葉ではあらわせません。

      

 再度「丸坊主」になった木と、下に積み上げられた切り枝です。この枝の片づけに、明日一日かかるでしょう。明日も充実した一日になりそうです。家人は「危ないから、庭師さんに頼みなさい」と言いますが、私は「こんな楽しい仕事を、人に任せてはモッタイナイ!」といっています。

 しかし、庭師さんに頼んだ方が、日本経済のためにはプラスになるでしょう。何しろ、お金が動いて、消費が所得を産み、GDPを押し上げるのですから。でも、お金が動かなくても、役に立ち楽しい仕事したら本人も社会も幸せになるのだから、GDPだけで経済を語る経済学の方が間違っているのじゃない? という気もします。ああ、何とも、むずかしいところです。

 10月18日に投稿した原稿を、今日(10月23日)大幅に修正しました。修正箇所はすべての写真です。
このブログを閲覧頂いた人からメールが入り「空に向けて撮った写真には、縁取りを付けないと写真が引き立たちません。縁取りの入れ方は以下の通り」と懇切丁寧に手順まで書いていただきました。《新しいテクニックの学習でした!》 かくしてすべての写真を入れ替えました。