百醜千拙草

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パレンス パトリエ と パターナリズム

2022-10-14 | Weblog
キシダ政権、これまでではっきり見えてきたことは、キシダはスガ以上のポンコツであり、アベ以上の厚顔無恥ということです。露骨な利権のための政策を躊躇いもなく次々に繰り出してくるこの政権に、私は強い危機感を感じています。この政権が国民にやってきたこと、やろうとしていることをみると、無表情で子供を気絶するまで殴り続ける精神異常者を思わせます。国葬、統一教会、国防費の増加、高齢者の健康保険負担の増額、消費税増税、健康保険証の廃止、、、ここまで国民をボコリ続けてきた自民党をまだ支持する日本人って異常なM体質なのでしょうか。M体質の大人がプレイを理解した上でいじめて欲しいと言っているなら何もいうことはありません。普通に幸せに暮らしたいと思っている我々は、そんな人々の住むところからはなるべく離れて暮らすという選択をするまでです。しかし、そのような自由がなく、無理矢理に苦しい生活を強いられる弱い立場の人々や子供は守られなければなりません。

つい最近も統一教会の二世の方が、親に信仰を強制され生活をコントロールされて非常に不幸な未成年時代を過ごされたことを発表されて、統一教会を解散させて欲しいと訴えていました。安倍の殺害容疑者も同様です。未成年の子供であった頃には人生の選択の余地なく、この団体に家庭と自分の人生を破壊された人です。

自己責任論を押し付けられない子供や弱い立場の人をその人権を尊重しない親や社会から守るのは国家の責任です。これはParens Patriaeと言葉で知られる国家の義務です。然るに、本来、人々の基本的人権と生活を守るべき国の行政の長が自らの票と権力の欲のために、率先してカルト集団の広告塔となって、弱い立場の人間の人生の破壊に加担してきたということは、どんなに強い言葉で非難してもし切れぬ言語道断の所業であり、その一事のみを以ってしても自民党は地獄の業火によって焼き尽くされるべき極悪反社集団である、と私は感じています。

これまでの他の自民党の悪事、すなわち国民から税金を吸い上げる一方で、票を持っているオトモダチ企業に国家事業を通じて国家の富を付け替えるという自民党の売国政策に比べて、統一教会問題がこの3ヶ月あまり、ずっと追求され続けているのは、弱者の人権蹂躙に政権与党が積極的に加担してきたというただのカネの問題以上の問題だからではないかと思います。

パレンス パトリエの義務を日本政府は果たせていない上に、自民党政権はこのいわば、親としての保護義務、を似て非なる概念、パターナリズム(家父長主義)に意図的にすり替えようとしています。子供の権利保護のための支援をする義務が前者であるなら、後者は(父)親は「子供のためを思って」という建前によって子供(国民)の意思に無関係に行動などを強制する独裁主義のことです。

この家父長主義は日本の封建時代の社会システムであり、擬似民主国家である日本とはよく馴染みます。こうして腐敗した自民党政権は、その権力をとことん非民主的、利己的に行使してきました。

思うに、同様にこの手口を使ってきたのが、統一教会(世界平和統一家庭連合)です。なぜこのカルト集団が「家庭」にこだわるのか、それは父親が頂点にある権力構造(家父長権)によって力の弱いものを支配する構造を作っていくことが教団のヒエラルキーを維持する上で都合が良いからではないでしょうか。つまり教主を頂点に信者を搾取するこの団体は、「子供のためを思って」という建前で、絶対権力をふるう家庭の父親という下の単位とフラクタル構造になっているのです。教団がこの搾取構造を正当であるとするためにはその下位構造である家庭の中にも同様にヒエラルキーを存在させる必要があるいう理屈ではないでしょうか。だから、この教団の信者はその子供の意思を蹂躙することを躊躇わないのでしょう。親が子供にすることは全てが善いことであり、それは教団が信者にするのが正しいのと相似だからである、そのように洗脳されているのでしょう。

安倍はかつて、国民的から税金を「吸い上げる」と口を滑らせました。これがこの男の本音をよく語っています。政府与党とそれに絡む利権友達は国家における家長であり、その子供である国民を搾取するのは「正当」だと思っているのです。そしてその理由は、それは子供のためのことを思ってだからだ、というわけですが、その詭弁がまかり通るのは根拠は選挙の票です。民主主義の手続に則って選ばれた政党、政治家が行うことは民意であるから正しいのだ、と自民党は主張するわけです。しかし、実際に自民党を支持しているのは全国民のせいぜい20%に過ぎません。しかもその多くの票は、利権と引き換えに国民の税金で「買った」票です。

国家の一方的な権力を国民に受け入れさせようと詭弁を弄する自民党と信者からカネを巻き上げて献金するのは信者のためだと強弁するこのカルト教団が強い親和性を持っているのは、そもそもこれらの集団が同じ体質(家父長制度による非民主的独裁主義を目指す)だからでしょう。
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