ミツデカエデ(三手楓) (カエデ科) 撮影地 能代市風の松原

2013年03月05日 04時12分03秒 | Weblog

このブログは、先人が能代市風の松原内を調査した、 『植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001年発行別冊』 の植物目録に基づいて、能代市 「風の松原」 内の植物を、追跡調査できた範囲内での記録を、アイウエオ順で掲載しているものです。但し、先人が調査したものの中で探しきれないものもあります。絶滅した種もあるようですが、現在調査中ですので、見つけ記録でき次第投稿いたします。又その逆で新種もあり、新種については付け加えて投稿しております。

 

ミツデカエデ緒言:落葉高木。雌雄異株。

山地の湿り気のある肥沃な谷間や山腹の斜面。比較的明るいところをこのみ、渓流沿いや、林道の脇などに生えよく見かける。関東地方では標高200~1300mに生える。高さ8~20mになる。径はは10~20cmになる。

樹皮は帯灰褐色でなめらか。枝は紫褐色又は赤褐色で、若い枝は上向きの白い短毛がある。

冬芽は枝先に頂生側芽を伴った頂芽がつく。側芽は対生する。芽鱗は2対で軟毛が生える。頂芽は長さ約5mm。葉痕はV字形又はU字形で小さい。

葉は3出複葉で対生する。小葉は長さ4~8cmの卵状楕円形で、先端は尾状に尖る。葉柄は長さ3~8cmで紅色。白色の毛がある。縁には欠刻状の粗い不揃いな、粗い鋸歯がある。基部は楔形。葉の両面ともまばらに白い毛がある。葉の裏面の脈腋には毛が密生する。頂小葉の柄は長さ1~2cmで側小葉の柄は少し短い。

4~5月、葉の展開後に長さ4~15cmの総状花序を垂らし、黄色の小さな花を20~50個つける。花序には白色の短毛ある。花弁は4個で長さ約2.5mmの線形。萼片は4個。雄花の雄しべは普通4個で花糸の下部がふくらむ。子房は無毛又は毛が散生する。雌花には雄しべがない。

翼果は長さ2.5~3cmで短毛がある。翼は平行又は鋭角に開く。7~10月に熟す。あまり開かない。

 

01.09年11月01日 ミツデカエデ 風の松原内で私が解っているのはこれ1本だけです。雌雄異株とありますがこの木は雌木のようです。でも雄木が無いのにどうして受粉して種子ができるのでしょうか?。

 

02.09年11月01日 ミツデカエデ 樹皮は帯灰褐色でなめらか。

 

03.10年05月15日 ミツデカエデ 枝は紫褐色又は赤褐色で、若い枝は上向きの白い短毛がある。

 

 04.09年11月01日 ミツデカエデ 葉は3出複葉で対生する。葉柄は長くて赤い。

 

05.09年06月01日 ミツデカエデ 小葉は長さ4~8cmの卵状楕円形で、先端は尾状に尖る。葉の縁は不揃いな荒い欠刻状の鋸歯があります。頂小葉の柄は長さ1~2cmで側小葉の柄は少し短い。

 

06.10年05月15日 ミツデカエデ この個体の、葉の表側に毛があります。

 

07.10年05月15日 ミツデカエデ 縁には欠刻状の粗い不揃いな、粗い鋸歯がある。

 

08.10年05月15日 ミツデカエデ 先端は尾状に尖る。叉縁に毛があるのが解ります。

 

09.10年05月15日 ミツデカエデ 葉の基部はくさび形。葉柄は赤い。

 

10.10年05月15日 ミツデカエデ 文献に脈状に毛が密生するとありますが、この個体の葉の裏面の脈状にはまばらに白い毛がある。

 

11.10年05月15日 ミツデカエデ 雌花は総状花序を垂らし、黄色の小さな花を多数開く。

 

12.10年05月15日 ミツデカエデ 総状につけた先端部の黄色の雌花。

 

13.10年05月15日 ミツデカエデ 雌花。

 

14.10年05月15日 ミツデカエデ 雌花と思います。柱頭が2裂しています。雄しべは無い。花弁4個です。

 

15.10年05月15日 ミツデカエデ 花の裏側の写真ですが、萼片4個で、萼片の先が毛状になっています。花柄に毛がある。

 

16.10年06月20日 ミツデカエデ 翼果は下垂する。

 

17.10年06月20日 ミツデカエデ 翅果《(シカ)果皮の一部が羽のように発達しており、風により飛散する果実。と呼ばれているものです。この羽の部分を翼という。》翼果でもいいような感じが致しますが?。なかなか落ちなくて越冬するものもあります。この個体の翅果は鋭角です。

 

18.12年03月06日 ミツデカエデ 熟した翼果。

 

19.12年03月06日 ミツデカエデ 1個の翼果。

 

20.12年03月06日 ミツデカエデ 翼を取り除いて見たものです。種子は平たく楕円形で薄く中央部が凹んでいます。

 

21.11年04月04日 ミツデカエデ 冬芽は枝先に頂生側芽を伴った頂芽がつく。側芽は対生する。芽鱗は2対で軟毛が生える。頂芽は長さ約5mm。

 

22.11年04月04日 ミツデカエデ 葉痕ですが、枝をほぼ半周していて三日月型をしている。

 

(注):私は植物調査と、写真撮影の技術も、始めたばかりで、本当のまだかけ出しです。あくまでも個人の趣味で調査したものです。間違った情報が多々あると思いますが、間違いを発見された場合御一報下されれば幸いです。宜しく御願い致します。

参考文献:山渓ハンディ図鑑4樹に咲く花離弁花4

 

 

 

 

 

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2 コメント

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植物!! (Cafeの宿六)
2013-03-06 00:29:20
こんばんはブログ楽しく見せていただいてます。
タロンべさんのブログでボチボチ植物の勉強させていただきます。
能代と岡山大阪では相当植生に違いが有ると思いますがよろしくお願いします。
返信する
文章 (タロンペ)
2013-03-06 08:11:45
Cataの宿六様

言えこちらこそ宜しく。
宿六様の文章を読んでいると和まされます。
私もこのように書ければと思います。
これからも楽しみに見ています。
返信する

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