ヤブカンゾウ(藪萓草) (ユリ科) 撮影地 能代市風の松原

2013年06月25日 04時53分55秒 | Weblog

このブログは、先人が能代市風の松原内を調査した、 『植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001年発行別冊』 の植物目録に基づいて、能代市 「風の松原」 内の植物を、追跡調査できた範囲内での記録を、アイウエオ順で掲載しているものです。但し、先人が調査したものの中で探しきれないものもあります。絶滅した種もあるようですが、現在調査中ですので、見つけ記録でき次第投稿いたします。又その逆で新種もあり、新種については付け加えて投稿しております。

 

この、ヤブカンゾウは、「植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001発行別冊発行」の植物目録にはありません。新しく出た品種です

 

ヤブカンゾウ緒言:多年草。

中国から帰化したと言われている。

野原や堤、林の縁などに生える。匍匐茎を出して広がり、群生する。

根は黄色で、所々が肥厚して豆粒のようになっている。

葉は長さ40~60cm。幅2.5~4cmの広線形で、若葉は美味しい山菜の一つである。葉は多数でほとんど根元に集まり、細長い線形で主脈はへこみ、2列に並び基部が抱き合い、弓状に曲がって垂れる。質が薄く柔らかい、やや黄緑系の明るい系統の緑色の葉。中央脈は太い筋が裏に出てしっかりしているがかなり葉質が柔らかく、ぴんと立つことはない。すぐ傷む。
冬季には地上部の葉が枯れる。

葉の間から夏に花茎を伸ばし、80~100cmの花茎を出し、上部に径約8cmの黄赤色の花を数個つける。花弁は 6枚。ユリに似た橙赤色の八重咲の花を上向に付ける。独特な二分岐を繰り返す花序で、中央の開花後に側枝の花が咲いて、次にそこから出る側枝の花が咲く。枝分かれ部分や花茎の途中等に小さな苞と葉片をつけている。花数はかなり多めだが、同時には一花か二花しか咲かない。
種子は出来ない。蕾をたくさんつけ次々と開花する。花は朝開花して夕方には萎む一日花である。 八重咲きの花は雄しべの何本かが花弁化したもの。雄しべの花糸が残っている花もある。雌しべも退化し、無いものもある。花は雄しべの全部叉は一部が花びらのようになって八重咲きになるのが特徴。3倍体なので結実しない。花期7~8月。

 

01.10年07月21日 ヤブカンゾウ 風の松原内のヤブカンゾウの群生地で叉明示してあります。

 

02.10年07月21日 ヤブカンゾウ 葉の間から夏に花茎を伸ばし花茎を出し、上部に径約8cmの黄赤色の花を数個つける。

 

03.10年07月21日 ヤブカンゾウ 葉は根本からしか出ません。この個体は5枚の葉しか出ていませんでした。茎は直立して生育する。弓状に曲がって垂れる。

 

04.10年07月21日 ヤブカンゾウ 根は丈夫で抜くのに力が必要でした。文献では根は黄色で、所々が肥厚して豆粒のようになっている。とありますが私には、球根のように見えます。

 

05.10年07月21日 ヤブカンゾウ 根は黄色で、所々が肥厚して豆粒のようになっている。と文献にありますが私には球根に見えます。

 

06.10年07月21日 ヤブカンゾウ 球根を半分に切ってみた。何かデンプン質がありそうな感じです。

 

07.10年07月21日 ヤブカンゾウ 花茎の下部は稜がややはっきりし断面が膨れた三角形状になっている。茎部ですが、葉が茎を抱いているのが解ります。茎の左側に葉が3枚、右側に2枚ついています。葉の断面が中空になっているのは何でしょうか。

 

08.10年07月21日 ヤブカンゾウ 上部の茎の断面ですが五角形に見えます。芯は中空です。

 

09.10年07月21日 ヤブカンゾウ V形をした葉の断面です。上側が表で下側が裏面です。

 

10.10年07月21日 ヤブカンゾウ 葉の表側ですが、葉は広線形でV字型をしており無毛で全縁です。

 

11.10年07月21日 ヤブカンゾウ 葉の裏は表側と比較して薄緑色をしている。無毛です。表と同じく平行脈が走っている。

 

12.10年07月21日 ヤブカンゾウ 葉の先は鋭尖形。葉先は舟状に閉じている。

 

13.10年07月21日 ヤブカンゾウ 蕾をたくさんつけ次々と開花する。

 

14.10年07月21日 ヤブカンゾウ 花は朝開花して夕方には萎む一日花である。 八重咲きの花は雄しべの何本かが花弁化したもの。

 

15.09年07月18日 ヤブカンゾウ 花は雄しべの全部叉は一部が花びらのようになって八重咲きになるのが特徴。3倍体なので結実しない。

 

16.11年08月03日 ヤブカンゾウ 長い雄しべが5個、短く白いものが6個ある。これらは参考文献では雄しべの弁花となっている。

 

17.11年08月03日 ヤブカンゾウ これも雄しべ。

 

18.11年08月03日 ヤブカンゾウ これは花の後ろから見た写真で巣が、萼片は3個に見えますが、何個でしょうか?。

 

(注):私は植物調査と、写真撮影の技術も、始めたばかりで、ドシロウトも、大ドシロウです。あくまでも個人の趣味で調査したものです。間違った情報が多々あると思いますが、間違いを発見された場合御一報下されれば幸いです。宜しく御願い致します。

参考文献:山渓・日本の野草

 

 

 

 

 

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2 コメント

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山野そう (ヒマワリムスメ)
2013-06-27 07:21:22
おはようございます、このお花ヤブカンゾウって言うんですか、我が家の庭にも咲いていますが、友人からは
ニッコウキスゲと聞いていました。
二つ森の方も見せていただきました、皆さん緑の中を
気持ち良さそうに登られていますね、お花もきれいです。
返信する
思い違い (タロンペ)
2013-06-27 22:00:46
ヒマワリムスメ様

いつものいていただきありがとう御座います。
確かにニッコウキスゲと似ています。でも違います。
誰にも思い違いがあります。
そうですね今の時期は、新緑とお花の盛りです。
良い時期です。
ヒマワリムスメさんも風の松原内を歩くだけで相当の癒しになると思いますが。
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