すずめ休憩室

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気の向くままにつづってみました。

「公爵夫人の記」アルカサル-王城-外伝1

2008年03月13日 | アルカサル-王城-(歴史関係)
昨年、9月に13巻が発売され、23年かけて完結した「アルカサル-王城-」の番外編が先月プリンセス・ゴールドに掲載されました。

今回も活字が多い濃ゆ~いお話でした(爆)
今まではイベリア半島側、主にカスティリア側からみた歴史でしたが、今回は英国側、黒太子の弟でランカスター公ことジョン・オブ・ゴーントと彼へ嫁いだドン・ペドロの娘・コンスタンシアを中心に激動の時代を書いています。

ドン・ペドロの生涯でさえ色々はしょりながらの13巻。ランカスター公もそれに負けず劣らず濃い人生、それを60ページに纏めるなんて至難の業ですわ・・・先生凄すぎる!!
詩人であり、ランカスター公ジョン・オブ・ゴーントに仕えていた「カンタベリー物語」の著者でもあるチョーサーが語るという形で物語は進んでいきますが、あまりに濃ゆいので1度だけじゃ脳タリンな私の頭では理解できなかった(苦笑)


ただねーちょっと思ったのは完結編では妹のイザベルと

「ジョンには愛人が1人しかいないのよ」
「エドムンドには1人もいないのよ」
「お互い余計な悩みがなくて良かったわね」

と朗らかに語っていたコンスタンシアもやはり辛かったんだな・・・・と。

祖国を追われて異国で暮らすのに、夫は愛人のトコに行っていたら悲しい訳ないないもんね
父ドン・ペドロに対する想いがファザコンぽく書かれているけど、それだけが心の支えだったんだろうな・・・と感じちゃいました

さてこの「公爵夫人の記」は外伝の第一弾なんだそうですよ
第二弾はいつ執筆されるんでしょうか??
また、GOLD誌上で情報が載ったらお知らせいたしますね。

それはそうとチョーサーの書いた「カンタベリー物語」は日本でも和訳されているようなんですが、全24編からなるそれは角川から出されているのは抜粋版で、完訳は岩波文庫から出されている桝井迪夫訳『完訳カンタベリー物語』みたいです

アマゾンでも入手可能のようなのでちょっと読んでみたいなーと思案中(笑)

たぶん同じように思った人多いはず(爆)

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48 コメント

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第1弾~! (読み返したB型)
2008-03-14 02:01:32
予告されていたことではありましたが・・・。
チョーサーがよくしゃべるので、ほんとぎゅうぎゅう詰めの画面でしたよね~(笑)。

私の歴史の知識はマンガなどから拾ったものが多いので、ランカスター公のことも実を言えば「アルカサル」を読むまでは全然知らずにいたんですが・・・。
この方の人生も山あり谷あり、公私共に次々と事件が起こるので細かく描き込んだらえらいことになってしまいそうなのを、ほどよくまとめられていたと思います。
さすがは青池先生!
完結編の時と同様、今回も一度読んだだけでは流れを追うのがやっとでしたけれど(苦笑)。

完結編を読んだ時も、コンスタンシアと義理の娘のフィリパとの関係が良好そうなのがうかがえましたが・・・父に意見するあたり、まったく良く出来た娘ですよね~。
コンスタンシアの英国での生活を牛耳った女官長が公の愛人の姉だというので、なんてまぁ無神経な事するもんだと思っていたけれど、こちらの心配も無用だったようで(笑)。
この二人の存在も、コンスタンシアにとっては大きかったでしょうね~。

それにしても・・・
60ページではもの足りない!
画面も、姫本誌並みに大きかったら良かったのに!
・・・と、やっぱり思ってしまいましたわ(苦笑)。

コンスタンシア中心なのは当然としても、イサベルの出番がちょっと少なかったのは残念でした。
ランカスター公がイサベルとエドムンドの結婚祝いに贈ったらしい「突飛なもの」というのが大変気になってしまったし、もう少し彼女の朗らかぶりを見たかった~(笑)。

外伝第2弾は、誰が主人公で、また、誰の視点で語られることになるんでしょうね?
アレじゃない中世の坊様のお話のほうも、楽しみ~(笑)。

「カンタベリー物語」は、どうしよう?
実は、これに影響を与えたという「デカメロン」を、かな~り前に買って持ってるんですが、全然読んでないのよ~(苦笑)。
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私も!! (たれぞ~)
2008-03-14 12:38:06
B型さん
そうそう~!!
完結編では「コンスタンシアの英国での生活は快適とは言えなかった。愛人の姉が侍女頭うんぬん・・・」の表記があったので心配していたんですよ~

そちらの方は安心したんだけどね。
やはり前半のランカスター公の配慮というか、愛人との存在がね~
女性への愛と子供の数は必ずしもイコールじゃないけど、2年毎に赤ん坊を生んだって・・・妊娠期間や妊娠不能期間などを考えるとランカスター公との関係はかなりの親密度だもん

>フィリパ
完結編でのイメージと今回のイメージが結構違っていたのは気のせい??
なんとなく顔かたちも変わっていたような???

完結編ではもっとおっとりとして性格だと思ったいたんで、今回の自分の意思を通すような芯の強いトコがみれてびっくりしました

でも考えてみれば彼女がポルトガルに嫁ぎ、産んだ子達が皆素晴らしく利発な子たったという事を考えれば、彼女自身の聡明さが判りますよね~
やっぱり子供の出来不出来に母親の存在って大きかったと思うから・・・

カタリナにカスティリア語を教育したのもコンスタンシアだし、そしてその語学力こそ彼女がエンリケ3世に嫁いだ時には何よりの強みになったと思うんだ~

そうでなかったら摂政とかできなかったと思うし・・・

女性は偉大です^^

>カンタベリー物語
私もデカメロンも読んでいないよ~
ただ心配なのは訳本読んで思うんだけど、あの訳本独特の言い回しが苦手なんだよね、私
いつも睡魔に襲われるのさ~

「完訳」だと上中下と3冊なんで手に入れても、王様の記述を抜粋して読んで終りそうな予感(爆)
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読めなかった。。。 ()
2008-03-14 16:01:56
情報を聞いて、立ち読みすべく(買えよ!)本屋に行ったら
レジ前に山積みでした。。。
パラパラッと見れただけなんで
単行本になるまで我慢です

外伝第一弾てことは、第二弾の主人公は誰かな~
妹のイザベルか、娘のカタリナあたりでしょうか。。。?

ところで、チョーサーで思い出すのは
映画の「ロック・ユー」
今は亡きヒース・レジャー主演の青春時代劇です
その中で、チョーサー役のポール・ベタニーが良い味出してたのよ
すんごく面白いから機会があったらみて~
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これなら・・・ (たれぞ~)
2008-03-15 12:17:43
夜さん
これなら、ウチにあるのだが・・・さすがにコレは嵩張る(爆)

付録本も無くて立ち読みがしやすい状態だったんだけどねぇ・・・やはり書店も色々考えているのね。
でもほら、「第一弾」なのでまだこの先番外編はあるはずなのよ~
コミックスでまとめて読んだらまた楽しいよ!!

それはそうと・・・
次の人は誰がメインなのか???

イザベル?カタリナ?それともロドリゲス??

個人的な希望はロペスの娘の話がいいんだけど、本編(完結編の前まで)では結婚していない事になっていたから、無理かなぁ・・・

>チョーサー
へぇ~夜さん、物知り~!!
チョーサーって映画にも出てるんだね。
私は完結編で初めて知った口です・・・無知すぎ?
返信する
コンスタンシアの絵 (貼り付けるB型)
2008-03-20 02:45:58
ずっと前に検索で発見したものですが、今まで紹介する機会がなかったので・・・(苦笑)。
二つとも、コンスタンシアを描いたと思われる絵です。
(お手数ですが、アドレスをコピペして下さいませ)

一つ目は・・・darvillsrareprints.com/ShawDress.htm

一番上の列の左端が、(綴りが間違ってるけど)コンスタンシアです。
作者は、Henry Shaw。
19世紀半ばに出版された「Dresses and Decorations of the Middle Ages」という本に収録されているもののようです。
「アルカサル」の作中には見当たらないようなデザインのヘッドドレスを着けてますね~(笑)。

もう一つは・・・
heraldry-scotland.com/copgal/displayimage.php?album=9&pos=16

何時頃の作品かは分かりませんが、新しそうな
感じです。
作者の Dan Escott という方、紋章作家なのかな?
衣装が紋章で埋め尽くされてます(笑)。
こちらは、ランカスター公とのツーショット。

もう一つ、スペイン遠征中のランカスター公夫妻を描いたと思われるものを見つけたのですが、アドレスを控え忘れました(苦笑)。
見つかったらまた、紹介しようと思います。


別荘の News に、「アレ」じゃない坊様の出てくる短編の詳細がアップされてました。
2種類出るみたいですが、どうしようかな~(笑)。
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ありがとうございます (たれぞ~)
2008-03-21 13:19:48
見ました~!!
1つめは膝の上にワンコをだいているんでしょうか??

「エリザベスゴールデンエイジ」でも幽閉されていたメアリ女王が犬を飼っていたシーンがありましたが、イギリスでは王侯貴族の間で犬を飼うことが流行っていたんでしょうかね~??

そしてこのヘッドドレスも変わってますね~
作中でもイベリア半島時代の髪型(ヘッドドレス)と英国で生活している時の髪型は全く別に書かれていましたが、イベリア半島の方が気温も高いし乾燥しているからヘットドレスやベールみたいのものが発達していたんでしょうか??
こういう服装史の違いも判ると面白いですよね~

2つめのは「クイーン」という表記になっているんですね
頭にも宝冠(王冠)が載せられていますし、獅子とお城をモチーフにしているのも「正当なカスティリア王」という事を強調してるのかしら?
(確か、カスティリアの紋章がコレですよね?)

うう~ん・・・面白い

ふと気が付いたのだけど、どちらのコンスタンシアは黒髪で描かれていますね
娘のカタリナは父譲りの金髪との表記があったけど金髪って劣性遺伝ですよね??

マリアの黒髪がコンスタンシアに出て、カタリナの金髪は父のジョンの他にやはり王様からの隔世遺伝の影響もあるのかなー??(以前の王様金髪説)

wikiのジョンの肖像画なら金髪というより黒っぽいイメージなんだけど・・・謎ですね
甲冑姿が多いからよく判らんけど

試しにカタリナの肖像を探してみたけどヒットしなかったわん・・・
返信する
ちなみに (たれぞ~)
2008-03-21 13:27:51
カタリナ・デ・ランカスターでググっているとこんなページに行き着きました

http://es.wikipedia.org/wiki/Catalina_de_Lancaster

スペイン語でいいのかな?
機械翻訳にかけてもちんぷんかんぷんなんだけど

でも下の紋章はB型さんが貼ってくれた絵と同じものですよね??
返信する
黒髪コンスタンシア (髪が気になるB型)
2008-03-22 03:50:03
そういえば、「アルカサル」にはニャンコがよく描き込まれていましたよね~(笑)。
ワンコはどうだったかしら?
私は、どちらかといえばニャンコ派なんです。
ワンコは、子供の頃にちょっと怖い目に遭ったことがあるので、特に大型犬が苦手・・・(苦笑)。

メアリ・スチュアートの愛犬のことは、ウィキにも書かれてます。
処刑の時にもスカートの中に紛れ込んでいて、ご主人の死後にもなかなか離れようとしなかったらしいです。

>ヘッドドレスなど
1つ目のリンク先のものは、何だか角のようだと思ってしまいました~(苦笑)。
「アルカサル」作中では、その他大勢の中の女性がとんがり帽子を二つ並べたようなのを着けていることがありますが、もしかして同じデザインなんでしょうか・・・?

2つめのリンク先のコンスタンシアの耳の辺りにある編目状の髪飾り(?)は青池先生も描いていらっしゃいましたが、どういう構造なのかが気になってたんですよね~(笑)。
冠とセットになっているのも有るというわけですね!
編目の中は、三つ編みを折り曲げているのかな~?

以前、TVでコルドバの街を紹介したものがあったのですが、夏は昼間40度超えることもあって陽射しがとても強いので、日陰が多くなるように路地が狭くなっていると説明されていたように記憶してます。
南部のアンダルシア地方は特別なようですが、イベリア半島中部もやはり暑いようなので、頭部を守るものは必須かもしれないですね~。

>紋章
獅子と城の紋章は、色など細部の違いはありますが、カスティリア王家の紋章で間違いないかと。
ランカスター公の持ってる旗にも、描き加えられてますね~。
多分、正当な王・女王を名乗るからには、紋章も当然正式なものを・・・ってことだったんでしょうね。

>黒髪
そうそう!
2つの絵が後世に描かれたことは確かですが、資料なり元ネタなりがあるんではないか?・・・と想像します。
コンスタンシアは多分、黒っぽい髪色だったんでしょうね。

金髪は劣性遺伝ですが、夫婦共に見た目が黒っぽい髪色でも、双方のご先祖に金髪がいて金髪遺伝子を持っている場合には、子供が金髪になる可能性がありますよね?
王様が金髪でマリアが黒髪の場合、コンスタンシア本人は黒髪でも父から金髪遺伝子を受け継いでると思われます。
ランカスター公もウィキの肖像画を見ると黒っぽいですが、金髪遺伝子を持っていたなら娘のカタリナが金髪となるのも充分あり得るんじゃないかと。
・・・というのが、チャールズ英国皇太子と故ダイアナ元妃、二人の王子達の髪色から得た結論なんですが、髪色の遺伝はまだ解明されてないことがあるらしいので、当たってないかもしれません(苦笑)。

カタリナの肖像は最近検索してないのですが、青池先生がお描きになったのと同じものなら見つかると思います。
ベール被ってるので髪の色は分かりませんけど・・・(笑)。
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はじめまして (高野聖)
2008-03-22 18:02:11
以前ちらっと来させていただいたことがありますが、
ほとんど初心者なのではじめまして、です。
以前私のサイトに来て下さってありがとうございました。
拙いサイトですが、面白く呼んでいただけたら光栄です。

さて、髪の色のことなのですが、こちらでも話題になっている(笑)
私もお世話になりましたララさんに、「どうしてもエリザベスの髪の色がブロンドと思えない」と
質問させていただいたところ、あの赤銅色の髪は今は
ブロンドではなく、別の単語があって・・と
教えていただいたのですが、古いことなのでメールが
なくなってしまいました。
もう一回質問したい、と思いつつ何となく流れてしまいました。
イングランドもスペインもかなりいろんな人種が混じっているので、髪の色も瞳の色もかなり多彩です。
私たちが日頃馴染んでいる東洋人の黒髪と、向こうの
黒髪の感覚もちょっと違うし(東洋人から見るとかなり褐色でも黒髪だったり、ダークブルーの眼も黒だったり)

青池さんとは昔お会いしたことあります。
小柄で真面目な雰囲気の方でした。
私の方のご無礼お許しあれ、って感じかも(笑)
「コンスタンシア」と「ホアナ」の発音にはかなり
違和感おぼえましたが(それってコンスタンチャとフアーナじゃね?)まあ、発音の選択は好きずきだし、
と思いました。

イングランド人ってウェイン・ルーニーみたいに、
ちょっと悪っぽい人好きだからヘンリー8世好きなんで
しょうね。
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 (たれぞ~)
2008-03-24 12:39:20
B型さん
やはり、そう思われました~?(笑)
私もちょっね、気になっていたものだから、ついチェックしてしまいましたよ~

う~ん・・・黒髪というより「ブルネット」という感じなのかしら~??
以前、ジャクリーン・ケネディの髪の色を「ブルネット」と表現する本を読んだことあるんですが、黒髪に見えても日本のそれとは違うのかも~
黒髪一色の日本人からすると、黒って俗に言う「カラスの濡れ羽色」をイメージするけど、違うのかもしれないですよね~
色んな人種か混じれば余計にそうなのかな??

>髪かざり
ジョンの愛人も同じ髪飾りを使ってましたね~
イギリス風なのかな??
アルカサル本編ではヘッドレスも髪全体ょを覆い隠す1パターンが多かったけど、イギリス編になると種類も増えましたよね~
これもやはり日差しのせいなのかな

あちらの方は高貴に血筋は「青い血」と表現し、血管が青く見えるほど色白の肌が高貴な証とされたと読んだ気がします(確か「7つの黄金郷」)
日焼け労働階級の証だったのかもね

>ワンコ
へぇ~!!メアリがワンコを飼っていたのは史実なんですね~
じゃコンスタンシアの膝のワンコも史実なのかもしれない。。

でも私的には王様から幼い頃に貰った羊の子孫だったら面白いナーとおもっちゃったりしました。
英国で今も盛んな羊毛産業がコンスタンシアの羊だったら・・・と妄想したら楽しくなりました(笑)

あれ??王様はもともと何処から羊を手に入れたのでしたっけ??

あっそうそう、私も子供の頃にアイヌに横っ腹を咬まれておりました、かなーり暫くの間大きな犬は苦手でした
おそろいですね(笑)

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