ギリギリ探偵白書・148


 ギリギリ探偵白書
 「離婚妻の野望・第3話」



 姿をくらました調停中の依頼者の奥さんの行方がつかめてきた頃
 サザビー側の調査も行きつく先は一緒だった。



阿部   「あれ?サザビー?」

サザビー 「おう、あべちゃん。どうしたの?」

阿部   「もしかして、サザビーも○△山アパート?」

サザビー 「そう、洗濯屋のイケメン兄ちゃんが住んでたそうだ」

阿部   「とりあえず、事務所に戻るか」

サザビー 「(そう)だなっ」


これで、奥さんがイケメン洗濯屋さんと姿を消した事がわかった。
解せないのは、どうやってこの作戦を立てたかということだ。

事務所に戻ると、田中がニコニコしながらテレビを見ていた。


サザビー 「おつかれちゃーん!!」

田中   「おつカレーライス!!」

阿部   「おつカレーライス?・・・・疲れるから・・・田中。
      お前の方はどうだった?」

田中   「自分の方はバッチリです。えーと、銀行員のワカちゃんは
      24歳で彼氏なし・・・」

サザビー 「・・・・」

阿部   「・・・・」

田中   「お二人さん・・・、何だか殺気が出てますよ。
      ここからが肝心なんですよ。
      えーと、明日の9時に表参道のカフェレストラン・・・」

(ガッツン!!!)←ゲンコツ音

田中   「いってぇ~!!」

阿部   「ちゃんとやれ!!」

サザビー 「真面目にやれ!!」

田中   「あんたに言われたくないですよ!!」

阿部   「依頼者さんに通帳とか見せてもらったんだろ?」

田中   「はい。依頼者さんの預金を引き出したのは、大阪でした。
      支店もATM番号も時間もわかってます!!」

サザビ  「そのついでか、ナンパは」

田中   「いいえ、ナンパは本題です!!」

(ガッツン!!!)←キック音

田中   「暴力反対ですよ・・・」

阿部   「これを人は愛のムチと言う」

サザビー 「あべちゃん、Sだったの・・・」

田中   「今頃、気がついたんですか?サザビーさん・・・」

阿部   「・・・はいはい、俺はSだよ。次の段階に入るぞ」


次の日、田中は大阪に向かった。
私とサザビーは聞き込みを続け、残留された証拠の断片を集めた。

そして、有力な情報をつかんだ。


近所のオバサン 「困っちゃうわよね。借金取り、来てたのよ。でね?
         怒鳴るのよ。出て来い!!って。
         あの子、どうしたのかね?
         あっ、そうそう、女が払うって言ってたかな。
         確かじゃないけど。それでね。
         先々月だったかな、突然いなくなってね。
         そういえば、ベンツだったわよ。黒いの。
         ガラスとかも。それで、一度ウチにも来てね。
         あそこに住んでる兄ちゃん
         見かけたら連絡しろって・・・。あっ!!」

サザビー    「どうしました?」

近所のオバサン 「そうそう、名刺もらったわよ。その借金取りの」


我々はその名刺を入手し、早速、その名刺に書かれた人物を調査した。

そして、その男の会社の本社が大阪にあり、いくつかの不動産を
所有している事がわかった。

私は大阪に飛んでいる田中に連絡を取り、その所有不動産を
一つ一つ周るように指示した。


田中   「でも、借金取りのマンションに取り立てされてたヤツが
      住みますかね」

阿部   「アイツ(イケメン洗濯屋)は、全額返してるだろ」

田中   「はい、多分、奥さんが旦那さんの預金から
      引き出したお金で・・・」

阿部   「ベテランの取立て屋は、取立て相手と仲良くなるもんだ。
      他に借金があっても、自分の所を先に回収出来る様にな。
      そのうち、頼りにされるようになるのが、奴らの手口だ」

田中   「もしかして、依頼者さんが浮気していたという事の
      絵を描かせた(作戦を立てさせた)のも、その借金取り?」

阿部   「ああ、プンプン臭うな」


田中は4軒目で奥さんとイケメン君が同居しているマンションを発見した。


そして、私とサザビーは新幹線で大阪に向かった。

我々がそのマンションに着くと、借金取りの男がそのマンションの玄関に来ていた。


サザビー 「やっとりまっか!!」

田中   「しぃ~、今、会話聞いてるんですから!!」


私は田中のイヤホンを片方取り、自分の耳に差し込んだ。

その借金取りの男は女に証言させるのにいくらかかったと思ってるんだ!!
と怒っていた。

(・・・全ての謎が解けた)

私はその男が階下に下りてくるのを待った。

(・・・パンチパーマに、ハデハデスーツ・・・)

田中   「代表・・・、アレはヤバイいんじゃないですか・・・」

阿部   「う~ん」

サザビー 「あべちゃん、俺は、まだ、たこ焼き食ってねぇーよ」

田中   「一人ですね。代表、行きますか」

阿部   「う~ん・・・・」


私はその借金取りに近付いた。
そして、耳元でささやいた。

「ウソの証言は犯罪だよ」

男は真っ青な顔で振り向いた。


借金取り 「なんのこっちゃ・・・」


・・・私と借金取りは数分間、とても落ち着いた話し合いをした。
その結果、そのウソの証言をした女の所在、さらには念書を入手した。

(ホントに、静かに話し合いましたよ。。。)


サザビー 「ゆっくりしていこうよ。折角の大阪だぜ」

田中   「そうですよ。食い倒れしたいですよ」

阿部   「明日も朝から仕事があるだろ」

サザビー 「じゃあ、あべちゃんだけ帰ればいいじゃん!!」

田中   「僕らは食い倒れてきますんで!!ヨロシクっ♪」

阿部   「あれぇ、田中君。銀行員さんと食事は・・・」

田中   「はっ!急いで帰りましょう!!」

阿部   「サザビー、明日の競馬は?」

サザビー 「さ~て、新幹線は何時だったけなぁ~」


我々は帰路に着いた。

調査報告から数ヵ月後、依頼者さんは離婚することになったが
浮気という身に覚えのない嫌疑は晴れていた。

しかし、その表情は複雑だった。



        完



 メールマガジン「ギリギリ探偵白書」の復刻版です。

 ギリギリ探偵白書は、過去に行った調査を本人了承のもと掲載しています。
 尚、調査時期や調査対象者・ご依頼者様の個人情報は本人様の請求以外は開示いたしません。
 また、同作品に登場する人物名は全て仮名です。


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戦国武将


戦国武将占い?
性格診断?


ってのをやってみました↓

http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kazu1110/busyou.html


いくつかの質問に答えて、どの武将のタイプかってのが
結果として出る訳ですが・・・。

よくよく考えたらね、たいして武将を知らないんですよ。
まあ、有名どころの名前ぐらいは知ってますけどね。


そんなこんなで結果がこちら↓




●武力:70点 [よくできました]
あなたの武力です。この値が高いほどあなたは敵をなぎ倒していき、戦闘で能力を発揮できます。現在でも愛する人を怪しい人から守るなどの時に役立つことでしょう。

●知力:80点 [よくできました]
あなたの知力です。この値が高いほど頭がいいことになります。戦闘で仲間の損害を最小限に抑え、相手の損害を大きくすることができます。現在では、有名大学に入って、一流企業に入るもよし学者となって、後世にまで受け継がれるような研究を行っても良いことでしょう。

●魅力:50点 [普通]
あなたの性格の良さです。この値が高いほど、周りの人の喜びを常に考える性格のいい人であるということです。

●政治力:55点 [普通]
あなたの政治力です。戦国の世でのし上がっていく為には、朝廷や他勢力といかに交渉するかも大事です。この値が高いほど、あなたは自分の会社などで勢力を持ち、出世していくことができることでしょう。

●才能:75点 [よくできました]
音楽ができるとか人を笑わせるとか、ちょっと個性的な才能。秀吉が天下をとることができたのも個性的な才能を十分発揮することができたからでしょう。




頭は良いようですが、魅力がないようですね。
性格が良くないってことでしょうかね。
で、出世していく能力も微妙のようで・・・。

なんともかんともですが、どの武将に似ているかと言うと


ジャン!!


竹中半兵衛


おぉ、竹中直人じゃなくて良かった。


って、竹中直人は戦国武将じゃねぇ!


まあ、どんな人物かというと



あなたは竹中半兵衛に似ています。見た目が軟弱なので斎藤家中で馬鹿にされていた半兵衛は、弱冠二十歳にして、一夜で難攻不落の稲葉山城を乗っ取ってみせた。政治的思惑があるのかと思えば、信長が連絡をとっても「他国のためにやったんじやない」とあっさり龍興に城を返してしまった。軍略を学間として好み、出世などには興味がない彼は、今なら差し詰め「ゲームの鉄人」。浮世ばなれしたマニヤックさは「兵法」を著した孫子を思わせる。黒田官兵衛と双璧を成す秀吉の名軍師。借しいかな結核のため三十六歳の若さで亡くなった。




名軍師やて。
すごいね。

策士ってやつですか。

策に溺れないよう気をつけなければ・・・。





ちなみに調査員トリーは、大友宗麟だったそうです。





大友宗麟って、誰?




(代表代理サザビー)

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