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やれやれ! 自民政権時代の粗探し まずはJALから

2010-02-19 01:08:14 | 税金・納税者
日航の過去の決算、検証へ 民主が「粉飾」有無を調査(朝日新聞) - goo ニュース

現代の民主主義は18世紀の啓蒙主義から始まるのだろうが、21世紀になって10年も経った今でも、その理想が正しいか疑問に思っている。

日本を除く世界は暴力的争いにあふれている。 アメリカの傘のしたの日本の平和主義による実験もたかが65年過ぎたに過ぎないし、自衛隊と言う実質的軍隊を有する日本が非暴力主義がどうか、未来の歴史学者の見解を待つしかない。

そして、内政の非暴力化であっても、さほど歴史があるわけではない。 226事件は遠い過去としても、浅沼社会党委員長殺傷事件は戦後である。 

さて、去年の総選挙で真の政権交代かどうかは別にして、政党の基本政策がことなる政権ができた。

非暴力を理想とする民主主義国家である限り、以前の政権を暴力的に粛清するような恐怖政治国家にはならないだろう。 なんせ、『民主』党と『社会民主』党と言う二つ+国民新党が連立しているのだから、『非民主』的なことは行わないのだろうと思う。

でも、古代から政治とは争いである。 今年の大河ドラマの『龍馬伝』で、坂本龍馬の非暴力性が強調されている。 でも、坂本龍馬が幕末で果たした最大の仕事は、亀山社中と呼ぼうが海援隊と呼ぼうが、薩摩と長州に対しての武器商人の役割である。 彼が自ら非暴力的な考え方をしていたかどうか分からないが、歴史上は、薩長と徳川の戦に関わっていたことになる。

歴史が証明している政権が変わったときにすることとは何か? 例外無く、以前の政権の弱体化である。 そして、新しい政権の力の誇示である。 この二つを無くして、新政権の安定は無い。 

現代の民主主義は個人への権力の集中を避けるため、政権に年期と言う形でたがをはめてはいるが、政党と言う政治家集団に権力が集中しつづけることは否定していない。 民主主義の始まったフランスやアメリカでさえもである。

日本の新しい政権のすべきことは何か? 景気対策でも雇用対策でもない。 過去の政治の抹消であろう。 具体的には自民党を二度と政権に就けないように極端に弱体化させることである。 それを非暴力的にするにはどうするか?

自民党が如何にひどい政治をしていたのか粗探しを徹底的にして、自民党員であることが恥ずかしいと思えるような状況を作り出すことである。

政治の安定無くして、経済の発展は無い。 政治の安定は、権力の集中の長期化がなされない限りありえない。 そのためには政敵を徹底的に消し去るしかない。

今、日本は歴史の教科書が書き換わるかどうかの瀬戸際にある。 世界史的にも日本史的にもである。 GDPが中国に抜かれることが明白な今、日本ができることは、18世紀の啓蒙主義と産業革命に始まる現代文明が行き詰まりつつある中で、新しい政治理念と新しい文明を築きあげて、アメリカだの中国だのに振り回されない変革を実行して、経済的にも安全保障的にも安定な国になることである。

そのための、非暴力的な政治的粛正は実行されなければならない。 なぜなら、自民党にはそのような変革意識が無いからである。 それは自民党が1月に決めた新綱領を読めば、明らかである。

民主党に期待しているのではなく、消去法の結果、民主党にやってもらうしか選択肢が無いのである。 だから、民主党は自民党を徹底的に弱体化させなければなら無い。 

そのきっかけがJALであり、八ツ場ダムである。

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