大阪の立ち飲み屋にはアテとして大概置いてある。赤ら顔のおっさんが安いチューハイをあおり、これをつまんでいる。気のきいた店などは「ソースかけてもえーか、兄ちゃん」と聞いてくる。大阪人は本当にソース好きだ(笑)
大阪ではウスターソースがけのポテトサラダを食べることがあっても、我が家ではあり得ない。じゃが芋(メーク)を水から茹でて皮を剥く。大まかに潰して熱いうちに塩、コショウを振り、米酢をたっぷり回しかける。水にさらして辛味を抜いたタマネギの微塵切りを加えて冷蔵庫へ。
粗熱がとれたら、茹でたまごの粗微塵を入れてマヨネーズを加えてよく混ぜ合わせる。以上が帝国ホテルの村上信夫さん(故人)がある雑誌に語った作り方である。芋が熱々の状態で酢を満遍なく吸収させ、同時に酸っぱさを飛ばすのが重要なのだ。
皆さんも一度作ってみてはいかが。おいしくてびっくりするかもよ。

「幻の第7話」を見たいがためにわざわざ購入したDVD。私と同じことをした人はどれくらいいるのだろうか。
ハンバーグ(HN)を演じるモロ師岡はファミレスで顔も知らない女性を7時間も待っていた。ひょんなことでナイフを手に取り、(自分の意思とは裏腹に)一海を人質にして立てこもってしまう。
ここからは漫才のような展開となり、メディアに向かって面をつけた各人が自分の秘めた想いをぶちまける。その後で一度食べたかったというハンバーグを味わい、犯人は自首し、ロボと二湖の家族は解放される。
エンディングで二湖のロボへの想いがさり気なく語られ、第8、9話の重要な伏線となる。放送中止となった第7話を見れば、二湖の唐突とも思えた「嫉妬心」がすんなり理解できるのだ。
そして彼女は自分の本当の気持ちを正確に伝えることができないまま、ロボが去って行くという切ない結末を迎える。
セクシーボイスアンドロボは噛めば噛むほど味が出てくるアタリメのようなドラマだった。

鶏肉と野菜をトマトジュースと水で煮込むだけの簡単な料理。基本は野崎洋光さんのレシピである。これにほんの少しアレンジを加えた。じゃが芋と人参はかた茹でに、その他は霜降りにしてから使用する。
トマトジュースを天然の旨味調味料として用いたのがミソ。薄口醤油の他にみりんと砂糖を追加してみた。酸味のあるポトフといった感じで、素材の味を活かしている。油をまったく使わないので肥満を気にする人間には嬉しい。

◆材料(4人分)◆
じゃが芋…400g
鶏もも肉…200g
シイタケ…4枚
エリンギ…1本
人参…半本
タマネギ…小1個
トマトジュース…280g
水…300cc
薄口醤油…30cc
みりん…大さじ2
砂糖…小さじ1
オクラ(茹でたものを飾りに)…4本

炊き込みご飯の冷めたのは結構好きである。きのこご飯ではやらないが、鶏の炊き込みなどは熱いうちにむすびにしておき、翌朝食べるというパターンがウチでは多い。
レシピを聞き出したので、一応載せておこうか(笑)。かたいご飯が好きな人はもう少しだしの量を減らしてもよいかと。味色ともにはそんなに濃くない。色をつけたい方は濃口醤油に代えて、塩を足せばよい。
◆材料(4人分)◆
もち米…1.5カップ
米…1.5カップ
マイタケ(霜降り)…1パック
エリンギ(霜降り)…1本
シイタケ(霜降り)…2枚
エノキダケ(軽く焼く)…1束
鶏もも肉(霜降り)…50g
あげ(油抜きしたもの)…半枚
人参…4分の1本
だし…3カップ
薄口醤油…大さじ3
日本酒…大さじ1
みりん…大さじ1
塩…小さじ3分の1
レシピを聞き出したので、一応載せておこうか(笑)。かたいご飯が好きな人はもう少しだしの量を減らしてもよいかと。味色ともにはそんなに濃くない。色をつけたい方は濃口醤油に代えて、塩を足せばよい。
◆材料(4人分)◆
もち米…1.5カップ
米…1.5カップ
マイタケ(霜降り)…1パック
エリンギ(霜降り)…1本
シイタケ(霜降り)…2枚
エノキダケ(軽く焼く)…1束
鶏もも肉(霜降り)…50g
あげ(油抜きしたもの)…半枚
人参…4分の1本
だし…3カップ
薄口醤油…大さじ3
日本酒…大さじ1
みりん…大さじ1
塩…小さじ3分の1

午前6時前、空は薄暗い。日中はまだ残暑が続いているが、朝の爽やかな風、日の入りの早さなど、秋が来たことをじゅうぶんに感じさせる。
散歩の折り返し地点が駅前の釣人像である。東の空が真っ赤に染まっていた。無用の長物と化した像は私が物心つく前から立っていた。最近地下駐輪場が出来て少し西に移動したが、像は昔と全く同じものだ。
蝙蝠山市民は待ち合わせ場所として「釣人前●△時集合」という風に利用している。もっとマシな集合場所は他にないものかと思うのだが、これが悲しいことにないのである。
無意味な合併を繰り返し、人口だけは倉敷に肉薄した。「中核都市」としての自覚は薄く、倉敷に優っている点は「のぞみ」が停車することくらいである。私にはこの街がブロントザウルスに見える。
「体は大きくなっても、脳はやけに小さい」という皮肉だ(苦笑)

敬老会の催しに顔を出し、昭和の生き証人のような方々から非常にありがたい言葉をいただいた。団塊の世代への批判は凄まじい。
「こんならーはアメリカを批判するが、自分らが一番退廃的なアメリカ文明にどっぷり浸かっとる事実には触れん。矛盾もええところじゃ。あんたらから軽蔑の眼差しで見られとることも気づかんじゃろ。バ●じゃけ~」
「▼鹿は言いすぎですが、賢さはないですねw」
「何が言いすぎじゃ。ほんまのことを言うとるだけじゃがのぅ。タコのク◆が頭にのぼりゃーがってw」
「いまやそれは死語ですよ。(馬★な癖に)偉そうにしやがってという意味でしょう。亡くなった祖父がよく使ってましたわw」
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久し振りに父とビールを飲んだ。彼がビールを飲むのは珍しい。貰い物がはけないため、やむなくというのが事実らしい。
「今日は暑かったのぅ。異常じゃ。いつまで続くんかのぅ」
「あと一週間くらいじゃない」
「このレバーみたいなのは何じゃ。割りに旨いが」
「割りに、は余計だよ。それはヒラメの肝。ねっとり舌に絡みつくね」
「あつけがいって飯もほしゅーない。麦ジュースが飯がわりじゃ」
どうでもいいような会話をしながら、ビールはグビグビ喉を流れてあっという間に無くなったのである。


2007年8月20日初版第一刷発行、定価600円+税
吉原遊郭の歴史としきたり、そして遊女の秘戯を面白おかしく解説した初心者向けの本である。チャールズ後藤さんの漫画がいやらしい。
客は格の高い遊女といきなり仲良くすることはできず、初会(顔見せ)、裏を返す(2度目で会話程度)、馴染み(3度目で同衾)という手順が必要だった。
吉原の構造については東京人№237「江戸吉原」に詳しく書かれている。出入り口は大門のみで不夜城は約355m×約266mの大きさ。その外側におはぐろどぶ(江戸時代は幅約9m)があった。悪臭漂うどぶは遊女が逃げるのを防いでいた。
江戸人の粋な遊びの裏には吉原の影の部分(年老いた遊女のなれの果て)があったことも記憶に留めておく必要がある。

9月に入り2度目のドライカレー。作り方はこちらをどうぞ。今回はカボチャを追加したということだ。汁気が少ないので蒸し熱い日にはいい。
ベースは結構辛味が強いので、私だけが卵黄のせにした。黄身を潰し、軽く混ぜてご飯と一緒に食べる。年々香辛料に対する許容量が少なくなっていると感じる。まろやかなドライカレーも決して悪くない。


金土はやけに蒸し暑く冷房の助けを必要とした。日付けが変わったあたりから雨が降ったり止んだりして多少ましになっている。
私が洋楽を聴くようになったのは1982年からである。コンパクトディスク・プレーヤーお披露目よりちょっとだけ早かったと思う。LPの最後の時代にあたり、駅前には数軒貸しレコードがあった。
そこで初めて借りたのがビートルズの「LET IT BE」だった。音の悪さにはびっくりしたが、枯れた味わいが気に入り、半年かけて彼らの出したLPをすべて聴いた。中学2年生から高校入学までが最もビートルズに傾倒した時期であった。
明らかにやる気が失せたジョン、自信満々のポール、不満げなジョージとリンゴの対立は映画を通して知った。ゲットバック・セッションで使い物になった曲は僅かであった。
お蔵入りした曲や公式盤のアウトテイクは数多くのブートで聴くことができる。その大半が散漫な出来だが、後に「ABBEY ROAD」やソロ作品に収録されることになるナンバーのデモは大変貴重である。
NAKEDはポールの我儘で発表したような作品である。音を小奇麗にしたところで暗い過去が消えるものでもない。いったんヒビの入った人間関係は再生不能であることをビートルズは証明している。


松阪市街は小雨がぱらついていた。焼肉の看板が異様に多い。私はてっちゃんに尋ねた。
「やっぱり焼肉店もピンからキリまであるんだろうな」
「その通り。最も高いのが和田金。次いで牛銀かな。今日行くのは、大衆が利用する店だよ」
「そうか。楽しみだね」
店に到着したのが正午10分前。既に店内は8割方埋まっていた。テーブルにカンテキをはめ込んでいる。舞い上がる煙をフードで吸い上げる方式を採用していた。てっちゃんはバンバン注文した。
・松阪牛特選
・タン
・上肉
・カルビ
・ハラミ
・ホルモン(小腸)
・タケノコ(コリコリ)
・椎茸
・ご飯
見るだけで胸いっぱいである。特選とタン以外は特製味噌だれを揉みこんでいる。これがこの店の特徴だ、と教えてもらった。土地によって味付けが大きく変わるのは興味深い。食文化を研究する上では「郷に入っては郷に従え」が鉄則だ。

特選は軽く塩を振って両面をさっと炙り、口に入れた。経験したことのない旨みが舌を包み込んだ。味噌だれが最も効果的だったのは、ハラミとホルモンである。ハラミは今まで食べてきた中でもトップクラスだった。
松阪駅まで送ってもらい、感謝を述べて別れた。私の乗った特急は大和八木駅で切り離された。前4両が京都行き、後4両が難波行きであった。JRの構内に入るやいなや催してきた。
どうして体調の異変が起こるのだろうか。臭い置き土産をたっぷり残して何も買わずに帰路についた。またク■京都にしてしまった(愛のない伏字w)。私のアレルギー体質は一生治りそうもない。
