なまこ壁の建物を見て倉敷美観地区へ

阿知３丁目の「四十瀬屋」辺り。なまこ壁は富の証。豪商が建てた店の迫力に圧倒される。ここから「大橋家住宅」に向かう。


塩田開発などで莫大な財を築いた大橋家の住宅は嘉永４（１８５１）年の姿に復元されており、見学する観光客は多い。


さて明日から３月。いよいよ美観地区の「くらしき川舟流し」が再開される。舟から眺める光景は格別である。古い橋の下を拝めるのも有り難い。１１月まで川下りが楽しめる。


美観地区には「星野仙一記念館」が出来ている。星野さんはにこやかであるが、便所の前に設置されており非常に気の毒だ。腕があれば鼻をつまみたいところだろう（笑）

観光地の倉敷には美味しい店が多い。私も過去にある店を紹介した。興味のある方は昔の記事を参照されたし。

倉敷の色街跡を歩く（後編）

辻から更に西を目指す。「旅館」の前を通り過ぎ「ナイター横丁」に到着。ここにはスナックが数軒入っている。建物上部に設けられた円窓がやけに目立つ。


もう少し先に行くと交通量の多い旧国道２号線（現・国道４２９線）にぶち当たる。私は横丁の斜向かいの大きな家に注目した。元旅館であろうか。玄関の造りからしてただの民家ではなさそうだった。



ここから引き返したのだが、途中に細い路地がいくつもあった。通り抜けられるのもあれば、行き止まりもある。袋小路に迷い込んで目の前に現れたのはまさしく妓楼だった。


二階の細長い窓は珍しい。子供の自転車が無造作に置かれているのを見て苦笑した。それから、一瞬にして現在の風景が過去のそれに変わった。色街に売られた女の哀れな人生を考えずにはいられなかった。