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寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

老人と中年

2007年10月16日 | 外食
とある割烹のカウンター。ネタケースの上のザルには形のよい松茸がてんこ盛り。隣のよぼよぼの爺さんは茶を飲むだけで、何も食べていなかった。そこへ土瓶蒸しが運ばれてきて、老人はお猪口にだしを注いで飲み始めた。

私がサワラの造りをつまんでいると、隣に焼き松茸が出された。香りをタダで分けてもらって酒を飲んでいるという何とも妙な感じである。手持ち無沙汰な板前が「今日の松茸はほんとにいいですよ。焼きましょうか」と尋ねた。

「値段も飛び切りだろうが…俺は匂いだけでじゅうぶんだ。寄島のカキを酢の物にして」と返したので板前はニタニタ笑っていた。小振りのカキだったが、海のエキスがたっぷりで、喉をツルンと通過し胃袋に落ちていった。

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焼肉を食べた後の〆は

2007年08月29日 | 外食

あえて冷麺を避けて、カルビ温麺(にゅうめん)にした。素麺にカルビスープをかけたもので、肉のだしがよく出ている。重くもなく、軽くもなく、ちょうどいい塩梅だ。

トロトロになるまで煮込んだバラ肉が旨い。店員さんが「お好みでどうぞ」と言ってコチュジャンを持ってきてくれた。私は全部使って、ピリ辛味に変えた。蒸し暑い日に温かいものを食べるから体にいいのである。

店を出る際にはYシャツがビショビショであった(笑)。蛇足だが、冷麺はもともと厳しい冬にオンドルの中で食べるものであった。どんな感じなのか、興味はある。私の希望がかなえられる日が近いうちに来ることを願いたい。

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内臓肉の魅力

2007年08月28日 | 外食

タン、カルビが旨いのは当たり前。私はそれよりも内臓肉をよく食べる。好きなメニューは赤セン(第四胃、ギアラとも言う)、テージャン(大腸)、ハラミ(横隔膜)、ハツ(心臓)である。

内臓肉の魅力にはまったのは今から15年前のことだ。浅草の『金楽』に入り、どでかいミノとハラミを食べて「何て美味しいんだろう」と感動した。カンテキから上がる脂煙で全身がいぶされる独特の雰囲気が好きだった。

モツ系は焼きすぎては味が台無しになる。これは在日韓国人の知り合いと意見が見事に合致した(笑)。小腸などは皮を炙って裏返し、脂が縮れてきた辺りで口に放り込む。焼きがあまい方が脂の甘みと旨みがよく分かるはずだ。

今日はハラミと小腸を焼いて生ビールをグビグビ飲んだ。プリン体の塊であるが、たまには食ってもよかろう。赤肉にはない、下品で濃厚な旨みが私の舌を愛撫していた。

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JR姫路駅構内の名物と言ったら?

2007年08月23日 | 外食

それは駅そばであろう。最初食べた時は期待が大きすぎて「なんじゃ、こりゃ(怒)」であった。普通のだしの中に黄ばんだヘナヘナした(中華そばのような)麺が入っているだけなのである。

陳腐なだしに貧弱な麺にこれまた安っぽい天ぷら。安物三兄弟連合で、とても「美味しい」という領域には入らないのだ。敗戦直後、うどんよりも日持ちする特注のそばが求められた経緯を知らなければ、まず失望の色は隠せないであろう。

なんだ、かんだと、こき下ろしたが、姫路に用がある時には、何故かこのそばを啜っている。とりわけ美味でもない(姫路市民よ、すまん)のについ食べてしまうのは、戦後の復興に尽力した人達の心の支えになった食べ物ではないかという思いからなのかもしれぬ。

姫路の駅そば

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一銭洋食とキャベツ焼

2007年08月14日 | 外食

JR天満駅の改札を抜けてまず目に入るのがキャベツ焼の店である。110円のキャベツ焼は飛ぶように売れるので、女店員が目を真っ赤にしてガンガン作っている。

小麦粉を水で溶いて、刻みキャベツを加えて焼き、仕上げに卵を割り入れてソースを塗って完成。所謂子どものおやつだ。店の前の丸イスにええ歳こいたおっさんが腰かけて、嬉しげに食べているあたりが大阪らしい。

大阪人に愛される110円のキャベツ焼

キャベツ焼の前身が一銭洋食で、これはもっと簡素である。駅裏の細い路地を入ったところで、偏屈な老婆がちっちゃな屋台店をやっている。

初めて食べた時に「阪神のいか焼より旨いで」と素直な感想を述べると、少し表情が和らぎ「そうか。あれはあれでおいしいやん」と言った。持ち帰りの店なのだが、私は店の前で食べさせてもらった。

「ここで丸イスに座って食うた客はあんたくらいや」と婆さんは呆れていた。口はとことん悪いが、財布の入ったバッグを忘れた時などは真顔で探してくれるような女性である。

「儲けるつもりはないし、気が向いた時に店開けて、5時になったらお仕舞い。それからスポーツクラブで泳ぐんが最高の楽しみや」と教えてくれた彼女は70代半ばだろうか。

萩之茶屋商店街で目にした「60代70代は男で死にたい」という文句の「男」を「女」で置き換えてもいいようなパワフルな婆さんが天満にいるのだ。

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立ち食いうどんは立派な食文化

2007年08月13日 | 外食

関西の女性は平気でうどんを啜る。関東の友人が「ちょっと信じられないね」と驚いたことがあった。待たずにすぐ食べられて、しかも安価でかなり旨い。支持されて当然なのだ。

だしをちゃんととっている店も多く、鰹節+昆布という枠を飛び越えて雑節も使用している。こうすると味に深みが出る。雑節由来の軽い酸味(=渋味に近い)が食後の爽快感を生むのではないかと私は密かに考えている。

「気取らずに美味しいものを食べる」のが関西の真骨頂だ。これで能書きを言わなければ関東人のウケが良くなるのだが‥‥‥(苦笑)

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立ち飲み文化

2007年08月07日 | 外食

メッカは大阪である。確かに首都東京にもいい店は多いが、雰囲気は大阪の方が好きだ。見知らぬ者同士が大人の会話を楽しみながら、酒を飲む。コストパフォーマンスの追及と気取らなさと味の良さで大阪は私の中ではピカイチである。

天満、京橋、新世界、萩之茶屋にはいぶし銀の店があり、私もよそ者として時々顔を出している。品の良さでは天満、低価格では萩之茶屋。それぞれに独特の魅力がある。

我が街にこんな文化がないのが情けない(笑)。戦後急速に成り上がった街ゆえの弱みである。

寄り道セット(ネーミングのセンスに関しても大阪は抜きん出ている)

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カレー焼きそば

2007年07月31日 | 外食

初老の御夫婦が経営するお好み焼き屋の人気メニューである。カレーソースは自家製でウスター由来の酸味が前面に出ている。スパイスも適度に効いており、ビールが進む。

ヒリヒリ具合が私にはちょうどいい。スパイスは沢山入れればよいというものではなく、やはりバランスである。品よくまとめてあるのがプロのセンスだ(笑)

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すだちおろしうどんを食って暑さを吹き飛ばせ

2007年07月28日 | 外食

いつの間にかパジャマを脱いで真っ裸で寝ていた。扇風機は回りっぱなし。寝汗で髪がグチャグチャだ。洗面を済ませて急に冷たいうどんが食いたくなった。

チャリンコに乗り駅前のなか●に向かう。すだちおろしうどんの食券を購入してしばらく待った。すだちを搾り、濃口だれをまわしかけよく混ぜてから食らう。喉越しがよい。爽やかな酸味でトローンとした目が覚めた。

さて猛暑の中を出立だ。

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救いようのない海鮮丼

2007年07月19日 | 外食

居酒屋で食べた丼は恐ろしい味だった。タコ、イカ、サーモン、イクラ、マグロなどがふんだんに盛られていたが、「だめだ、こりゃ~」である。これなら豚丼の方がマシだ。安かろう不味かろうでは客は離れてゆく。

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嗜好の変化

2007年07月18日 | 外食
イタめし屋のマスターに「私は実はラーメンが嫌いなんですよ」と告げるとドングリ眼を更に大きくして「そうなん」と呟き、意外な事実を話し始めた。

「若い頃はね、豚骨ラーメンが大好きで、大酒飲んだ後でも食べてましたよ。その不摂生が祟ったのか、胃の異変を感じましてね、診てもらいました。そしたら胃癌と言われてガーンときました。で即入院してごっそり胃をとりました」

「大事ですね。でその後は?」

「早期だったんで転移再発もなく、こうして働けていますが、嗜好がまったく変わっちゃった。あれほど好きだったラーメンや揚げ物を欲しいと思わなくなった。不思議でしょ」

「確かに。でも酒は止めちゃいないでしょう」

「はい。この楽しみを取ったら生きてる価値ないですよw」

「マスター、そりゃ言いすぎw」

ラーメン嫌いと書いたが、私も20代の時にはあの背脂のプカプカ浮いた尾■ラーメンを夜遅く食べていた。それが30代に突入するあたりから、どうもくどい味で体に悪いと判断して控えるようになったのだ。

今冷静に考えてみると、あの熱は日本人が陥りやすい集団催眠(皆がいいと言うものは自分にもいいと勘違いすること)と同じではなかったのかと疑っている。実際尾■ラーメンは大したことないのである(笑)。もっとうまいラーメン屋は全国各地にいくらでもある。

自業自得で死ぬのも人生、大病して考えを改めるのも人生、何の拘りもなくあっさり考えを変えるのも、これまた人生。

麺好きの方には「ラーメン道」という狭い世界に執着せずに、もっと広い意味での「食道」を極めていただきたい(笑)

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懐かしの味(エビ・肉・玉)

2007年07月17日 | 外食

高校生の頃、外食はあまりしなかった。なぜなら高3になるまでコンビニなど存在しなかったからだ。××バーガー、ド○ド○、ダイエーのファーストフード、関東煮、お好み焼きに限られていた。

ごみだめ高校からの帰り道にEという小さなお好み焼き屋があって、時々太宰好きの友人Sと食べに行った。この店は改装して小綺麗になり営業を続けている。今ではおばさんの娘もコテを握るようになった。

久し振りに食べてみて「こんなにうまかったか?」と思った。以前はここまでふっくら仕上げていなかったはずだが、やはり時代の流れか。ソースはウスター系とオ◆フクの2種を使っている。たっぷりソースを塗らずに魚粉末を振りかけるあたりが、いかにも瀬戸内の大雑把な仕事だ。

420円払って、店を出た。学生相手の店だから酒は置いてない。酔いたん坊お断りとはっきり主張するのが素晴らしい。

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関東煮の老舗

2007年07月16日 | 外食

確か大正8年頃創業と聞いた。遊郭のすぐそばにあったオンボロ店は敗戦一週間前に下町の無差別爆撃で焼失し、今のは戦後建てられたもので、位置も変わっている。昔は店の南側が入江で、隣に塩風呂があったらしい(大正生まれの男性から聞き取り)

我が街で大衆食堂の老舗といったらここになる。高校時代、土曜の授業を終えて寄り道して昼飯を食べていた。頭の薄くなったおっさんが昼間からビールやコップ酒をあおり、煮染めた串にかぶりつく。オヤジ臭のプンプンする店で、注文をとるおばはんが横柄だったのも少しは理解できた。

私の注文スタイルは串3本にライスだった。ここには肉うどんや肉飯という人気メニューもあるのだが、決して頼まなかった。串からモツを外して飯の上に盛り、甘ったるい煮汁をぶっかける。まるでカメチャブのようにして食らう。

なぜこんな下品な食い方をしていたかというと、肉飯を注文するよりも安くてボリュームがあったからだ。老人の興味深い視線をビシバシ感じた。「ワシも実はやりたいんじゃがの~」という気持ちがあったのではなかろうか。

戦前の遊び人はこの店でしこたま酒を飲み、新町入口に向かったという。この話はまたボチボチと(笑)

ライスと関東(かんと=串)

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肉刺し

2007年07月13日 | 外食

某駅前にある焼肉屋×○園でチレ刺しを食べた。チレは牛の脾臓。甘めの揉みだれで食べやすくしている。ねっとりと甘い。

お母さんは「便秘に効くのよ。真っ黒なウ○コが出るけどね」と教えてくれた。韓国では普通に食べているらしい。レバ刺しよりも美味いのでは?

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うなぎ

2007年06月15日 | 外食

蒸し暑い日に食らうと特に旨い。私は重が嫌いで、大概丼にする。男の食い物に気取りなど不要だ(笑)

関東、関西、中国、九州でうなぎを食べて、私の舌に合ったのは蒸し工程を施したものであった。関東で生活したことのない人間は地焼きが一番と思っているが、それはどうかな、と思う。

蒸すことによって、臭みと脂を抜き、皮を柔らかくする関東の技法に私は高評価を与える。関西でも関東流の蒲焼が主流になったのは、その美味しさが万人受けしたからだろう。

京都の三流私大を出た大阪出身のオヤジ(団塊)にこの話をしたら激怒していたが、関東文化を全く知らない愚か者にはどうでもいいことなのかな。

私は今でも蒸しうなぎを最上とする(笑)

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