日本海を望む芝畑に並んだ風力発電所
近年、国内のあちら此方で風力発電所建設の話を聞きますが、鳥取県でも建設されるよう
になりました。
特に中部の町での建設がすすみ、隣町では既に9基の町営施設が稼動しています。
本町では、企業によって13基の建設が計画され、昨日までに12基が立ち上がりました。
田舎では余り見ることの出来ない大型のクレーンを使っての作業であり、一度は見学した
いと思っていました。
先週の日曜日に、ただ1基県道沿いに建設される作業現場を見学することができました。
その時の様子をカメラに収めることが出来ましたので紹介したいと思います。
2号風車は12基目の建設地です
現場では、車軸に3枚の羽を取り付ける準備が行われていました。
最初に、重い道具箱のような物を持った作業員が二人、脚立を上って車軸の中へ入って行
きました。
地上では取付けボルトの清掃と点検が厳重に行われていました。
3枚目の写真は、1台のクレーンで吊るした羽根をて向こう側に運び取付けられました。
指揮は、4枚目の写真の下に見える黄色の帽子を被った人が手でサインを出しているよう
でした。
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車軸とのドッキング
いよいよ最後の羽根の取り付けが始まりました。
全町34m、取り付け部分の直径は作業員の背の高さ、この巨大な羽根は2台のクレーン
で吊り上げられて静かに移動を始めました。
2台のクレーンの同調した動きによって車軸のそばへ運ばれました。(1の写真)
羽根が地上の台を離れてから約10分、ドッキングが完了。
ただクレーンの操作だけで数10本とも思われるボートを差し込む事が出来たように見え
その正確さに驚きました。(2・3の写真)
その後で、大勢の作業員によって羽根の汚れを水で流し綺麗にふき取って最後の化粧が行
われました。(4の写真)
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発電機とのドッキング
羽根とのドッキングを終えた車軸は、1台のクレーンによって吊り上げられ、多くの作業
員の見守る中を静かに65メートル上空の発電機へと登っていきました。
その動きをご覧ください。
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車軸は、何のトラブルもなく実に正確に発電機とドッキングしました。
この間、上に人の姿は全く見えませんでした。不思議に思いました。
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クレーンはその役目を終えて静かに離れていきました。
後には、完成した発電機が嬉しそうに四方の眺めを楽しんでいるようでした。
見学中に、腕章をつけた何かの責任者らしい人に、仕事の様子を見ながら話し掛ける事が
出来ました。
厳しい顔をした人でしたが、近寄って話し掛けると、丁寧に教えてくれました。
作業前の話で、発電機とのドッキングは作業を始めてから30分で終る。釣り上げるだけ
は10分でできると聞いてその速さに驚きましたが、
ドッキングを終った時に時計を見と丁度30分でした。
上に人影が見えないので、どうして人を運ぶのかと聞くと、
既に、上の発電機の中には6人の作業員がはいっていること、塔の中に階段があることが
分かりました。
中に階段があることに気が付かなかったが、後で考えれば、故障や点検などで登る事もあ
り当然の事で、全く幼稚な質問であったと思いました。
後で塔の根元を見ると扉のついた入口がありました。
発電所は塔と発電機、羽根の3つから出来ていて、塔は根室、発電機はドイツ、羽根は中
国で製造されたものだそうです。国際色豊かな発電所だと思いました。
本町に多くの発電所がつくられることについては、この様に広い土地で適した所は余り無
いと話していました。
現在、送電線を張るための電柱もどんどん立てられていました。
余り多くの電柱が立つことは、芝畑を中心にしたこの素晴らしい景観を壊すようにもおも
いましたが・・・。
まだ聞きたいことがありましたが、仕事の事を考えて中途で終りました。
指1本のサインで大きなクレーンが正確な動きをする事に感動しながらの見学でした。