まきささ(くまささの一種)の群生地
6月19日は旧暦の5月5日で端午の節句である。
端午の節句には古くからちまきを作って神棚に供えていた。
今ではそれは古い仕来りだと言って、若い世代では行われていない家が多いようだ。
我が家では、大阪で暮らした3年間以外は毎年作ってきた。
長男が生れた頃は、妻の父が「まき笹」と自家製の「巻きの粉」を背負って約8kmの道
を歩いて運んで来てくれていた。
其の頃、実家との間にはバスの運行も無く、行きの登り道は約2時間、帰りは約1時間半
の道を歩いて行き来していた。
今年のちまき作りを紹介したい。
最近は車で山に入る事が出来るようになり、まきささを自分で採りに行くようになっ
たので、6月5日以後必要に応じて何回かに分けてつくることが出来るようになった。
先ず最初はまきささ採りである。
今年はダム湖めぐりの時に見つけたまきささ群生地に行った。
大きな葉っぱをものを選ぶ
葉っぱは洗ってから、茎と葉っぱと笹の芯の3つに分けられる。
整理された葉っぱ
次は、団子つくりだ。
最近は市販の粉を使っている。
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いよいよまき作りである。
最初に香りの良い笹の芯で団子を包み、其の上を大きな2枚の笹を使って包み、い草の代りにビニール紐で結んで出来上がりである。
このまきを蒸篭で蒸して完成である。
粉8袋で作ったちまきは田舎から京阪神に出ている家族をはじめ親戚や町内の親戚にも届けた。
大阪の家族は大好物で6月になれば楽しみにしており今年は二回に分けて送る事が出来た。
たぬき猫も大好物であり積極的に取り組んでいるが、主な仕事はささを採りに行く事である。
まきを巻く事も出来るがスピードが遅く老妻の三分の一程度のである。
残念だが自分の食べる数も巻けていないようだ。
今年も保存食として残され、時折口にする事が出来るのが楽しみである。