地産地消の高齢者

健康で明るく楽しい毎日を送りたい。

球転がし

2005-07-26 | Weblog
「ボーリング大会に参加しませんか。」
「えっ、この年でですか。今でもやっているのですか。」

40年近く、遠ざかっていたボーリングである。

合併による2地区の老人クラブの親睦交流事業の呼びかけであった。

40年前に時々職場で楽しんだ事を思い起こしながら、現在のボールの感覚は?。

思い切って申し込む事にした。

当日、町のバスは老人男女でほぼ満員、当時の楽しい思い出話で盛り上がった。

ボールの持ち方は…、投げ方は…、ストライクを幾つ取った…などなど自慢話に花が咲いていた。

聞いていると、つわもの達の集いである。ただ、多くの人と共に楽しむ事の好きな自分とは段違いの人たちに思われた。

会場に集まった、64歳~86歳の男子56人、女子43人、合計99には驚いた。

これらは恐らく新人ではなくて、壮年時代の経験を思い出した人たちであろう。

レーンの一新された模様にも驚いた。一統ずつビクビクしながら表示されるピンの数を見て記入していた記録用紙はない。

全てが画面に表示され其れに従ってボールを投げるだけである。

記録は自動的で、ゲームは能率的に進行するが、何か味気ないものを感じた。

結果は、2ゲーム合計264点と若い時と全く同じ様な点が出ていた。

ボーリングには40年間の空間はないのだろうか・・・。

当時、ボーリング場は近隣に10余りあった。

今では楽しみが多様化したためか1つだけ残っていた。

この度の交流の集いでは、年齢差、性別に関係なく、同じい楽しみ方を経験した事を中心にして多くの人が集まり、その目的を達成する事が出来、成功であった。

帰りのバスの中で思った。楽しみ方が多様化する中で生活をしている人達には、今後このような集いを持つ事は出来ないのではなかろうかと。