竜馬で有名な寺田屋を訪れました。
当時の建物は鳥羽伏見の戦いで焼失してしまい、我々が参観できるのは後に再建されたものらしいです。まあしかし当時の雰囲気を味わうのには充分でこんな感じの部屋に竜馬が泊まっていたのだなあということは味わえるようになっている。
伏見は当時大阪と京都を結んでいた三十石船の始発点になっており多くの船宿が在った。三十石船は上方落語の大ネタにもなっており、当時の賑わいが活写されています。といっても、現在の交通量からは想像もできないくらい少なかったことでしょうね。有名な寺田屋ですら、この規模だったわけですからね。この三十石船は寝ているうちに大阪に着くと言うところが好評で、夜に出発したみたいですね。ただ、伏見から大阪までは川下りなので、船頭さんは舵を取ってるだけなんだけど、大阪から京都までは上りなので、人夫が延々引いていくのですよ。曳舟道これは結構重労働で、寿命も短かったらしいです。
さて肝心の寺田屋ですが、やはり当時の建物は鴨居が低く日本人の身長が低かったことが実感されますね。お竜さんの駆け上った階段も一応あるのですがこの階段は再建の後さらに増築されたものらしいです、ちょっと残念かな。
ですから内部にある弾痕や刀疵はおそらく龍馬が襲われた時のものではないわけです。
まあ龍馬を偲んでという意味では、TVドラマ見るよりよっぽど正しい方法なのかもしれません。古地図を見ると寺田屋の正面に寺田屋の浜があり、専用の港なわけで、寺田屋が薩摩藩御用達の船宿だった理由もわかるというものですね。