8月5日、四国沖にある台風8号は朝鮮半島方面に向かって行くようだ。安堵したものの9号の行方がまだわからない。
8日、今のところ9号も台湾の方に向かっているので少し安心。だがいつ日本に向きを変えるかわからない。更に台風10号も太平洋上に発生していた。なんでよりによって、この一番大事な時期に。
このままじゃ台風で夏の旅行が台無しになる。せっかく楽しみにしているのに。だが、……。
キャンセルか強行か、この二つの狭間で葛藤を始めた。最初のホテルのキャンセル期限がこの8日。10号はまだ太平洋上。だがこれも虎視眈々と日本本土を狙っている。余談は許さない。いずれにせよ結論を出さなければならない。
9日、結局キャンセルせずに行くことにした。8号はすでに北朝鮮のはるか彼方に行った。9号は中国本土に上陸した。予想ではそのまま中国を抜けて行くようだ。で10号は?相変わらずこれが問題だ。まだうろちょろ太平洋上にある。狙いは定まってないようだ。だがかなり大きな渦を巻いている。相当に大きい。
こうやって毎日、台風進路をを気にしながら過ごした。
11日、いざ……。朝7時半前後ののぞみ。あまり気乗りしない二男坊を連れて三人で行った。シートに腰掛け買ってきた駅弁を広げた。久しぶりの駅弁。弁当ならどこで食べても同じようなものだが、やはりこういう場所で食べるのは特別、感無量。
京都駅に着いて予約してあったレンタカーを借りまず智積院に向かった。先祖代々の墓をお参りする。ふと横に彫られた明治八年の文字を読む。次に京都西院の実家に寄った。すぐ近くの母校西院小学校の正門の前に立つ。それから新京極に行きこの日は宝ヶ池のグランドプリンスに泊まる。
12日、タクシーで八瀬まで行ってケーブルカーとロープウエイを乗り継いで比叡山に行く。延暦寺を参観。この日はこれでお終い。八瀬に戻ってバスで大原に向かう。一時間弱で予約してある大原芹生に到着。夜、一年に一回の催しであるロウソクに願いを込める三千院万灯会に行った。
13日、祇園精舎の鐘で有名な寂光院に行く。この日二男坊が先に帰郷するというので大原バス停に行き一時間半ほど掛けて京都駅に戻った。台風の進路次第だったが、依然として迷走状態。我々はもう一泊することにし、飛び込みでホテル京阪グランデを取った。それから東本願寺に行き更に先斗町へ。そのそばに鴨川が流れておりそこで川床料理を食べることにした。
14日、ホテルを出て東福寺に行く。ここは秋が一番の見どころで真っ赤な紅葉で有名らしい。
台風10号の進路を気にしながら、4時だった予定を12時半に繰り上げ東京に戻った。
台風の心配は杞憂で終わった。真言宗や天台宗、浄土真宗や臨済宗を参観しお参りしてきた影響があったのかも^^。感謝。感謝。
翌日のお盆、台風の余波で風雨が強まる中、一乗院の副住職が家までお経をあげに来てくれた。