不肖Tamayan.com駄弁録

「英雄は自分のできる事をした人だ。凡人はできる事をせずに、できもしない事を望む。」byロマン・ロラン

『藤本たばこ店』

2006年09月14日 17時36分38秒 | 徒然駄弁―煙草編
 昨日は体調が良くなかったので、いつものように夜間の更新が出来なかった。このまま穴を開けるのももったいないので、簡単な記事を載せておこうかと思う。今回は、久々に煙草屋を一軒紹介しよう。
 JR朝霧駅北側ロータリーから、神戸市内長坂方面へ向かって一本の大通りが走っている。駅ロータリーから件の道へ入ったところに、一軒の煙草屋がある。店の名は、『藤本たばこ店』(以後、藤本。)、である。
 用事でたまたま朝霧駅へ行った際、たまたまこの店を見つけた。店の反対側の歩道を歩いていると、店頭自販機に並んでいる煙草の柄に、思わず目が留まった。とおりの反対側から銘柄を正確に当てるほど視力は良くないが、長年自販機を見続けていると、自販機に並ぶ煙草箱の柄で取り扱い銘柄を推測出来るようになった。スモーカーの性(さが)、といったところか。
 さておき、自販機の柄には、パターンがある。メジャー銘柄を専門に扱っている自販機は、えてして地味な傾向が強い。無論、近年煙草箱のデザイン改変が進み、メジャー銘柄にも派手な箱が多くなってきた。ただ、メジャー銘柄を取り扱っている自販機は日頃見慣れている故、目に留まるほどの派手さはない。しかし、ある銘柄群だけは、別格である。
 それは、マイナー銘柄、である。マイナー銘柄の箱は、元々派手なデザインのものが多い。また、当然ながら普段お目にかかる機会が相当少ない故、発見した時のインパクトは強い。かようなマイナー銘柄を多数扱っている自販機は、遠めに見ても、メジャー銘柄のそれより浮きだっている。それ故、煙草箱の文字が読めない通りの反対側からでも、マイナー銘柄を扱っている自販機は、すぐに分かる。
 藤本も、そうした経緯で目が留まった。店の反対側の歩道から一瞥しても、一台だけ普段見れないパターンの自販機があった。しかも、柄のパターンから、以前紹介したアークロイヤルを数種類以上置いているのが、分かった。以前から度々言及してきたように、マイナー銘柄に目がない故、思わず店の前の横断歩道を渡る。そして、店へ向かう。
 店へ着くと、何台かある店頭自販機の内、一台がマイナー銘柄を豊富に扱っていた。さらに、案の定、アークロイヤルを扱っていた。しかも、何故かアークの中で最もメジャーな白がなく、それ以外のマイナーなアークが全種類取り揃えてあった。もちろん、個人的に最も気に入っているパラダイスティーも、である。また、ざっと見た限り、キャプテンブラック・スイーツやエクスタシーまで売っていた。
 ブラストを置いていないのが残念だが、藤本は、かなりイケてる煙草屋である。よもやこんなところにマイナー銘柄を扱った店があるとは、思いもしなかった(まあ、大抵そういうものですが。)。実家近辺では、個人的な品揃えの充実度において、藤本は以前紹介した『かもめのキャビン』に次ぐ。白を除くアークを四種類置いているのは、実家近辺では『かもめのキャビン』ぐらいである。
 ただ、やっかいなのは、場所柄だろうか。藤本があるJR朝霧駅は、『かもめのキャビン』があるJR舞子駅から、拙者の実家へ向かって一駅手前である。それ故、距離的には藤本の方が断然近く、通い易い。実家からの直線距離にすれば、藤本は、『かもめのキャビン』へ向かう行程の三分の二弱で済む。さすがに歩いては通えないが、自転車であれば、毎日でも通える距離である。
 しかし、別の記事で紹介した、朝霧の地形が障害になっている。朝霧は、朝霧丘と松ヶ丘の二つの丘に立つ街である。拙者の実家は、朝霧丘の頂上にある。他方、藤本と朝霧駅は、松ヶ丘を越えたところにある。したがって、藤本に行くには、勾配の激しい坂を三度クリアしなければならない。往路は、朝霧丘を下り、松ヶ丘を越える。復路は、その逆である。急で長い坂を三つ超えるのは、結構堪える。
 他方で、朝霧丘を下ってから、一旦海岸へ出るルートもある。朝霧丘を下り、市街中心を南に抜ければ、以前紹介した大蔵海岸へ出る。また、JR朝霧駅は、大蔵海岸東部区画と歩道橋で繋がっている。つまるところ、一旦海岸へ出れば、松ヶ丘を越えることなく朝霧駅へ辿り付ける。復路も、同じである。ただ、若干の遠回りになる上、これまた少々面倒臭い。
 なんにせよ、地形的要因故、個人的には少し通うのに抵抗がある店である。個人的な我儘ばかり並べてしまったが、店自体は、大変良い。ほとんど駅前にある故、道に迷うこともない。特に、アークファンの方には、白を置いていないにせよ、格好の店であろう。個人的には通い難いところもあるが、距離的には良いので、時折足を運んでいる。朝霧駅か周辺に寄った際は、是非一度訪れてみるとよいだろう。
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