読後感

歴史小説、ホラー、エッセイ、競馬本…。いろんなジャンルで、「書評」までいかない読後感を綴ってみます。

荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論

2011年09月07日 | ホラー
                    集英社新書

 ありそうでなかったホラー映画ガイド(ホラー小説ガイドはあった、風間賢二「ホラー小説大全」角川ホラー文庫など)。それをなんと、ジョジョ・シリーズの荒木飛呂彦さんがやってくれます。
 100作品を10の章(ジャンル)に分けて。ゾンビもエイリアン(「SFホラー」ってジャンルがありだとすれば、そりゃあトップですね)もジョーズもソウもシックスセンスも、結構マイナーなのも、次々に紹介してくれます。
 私の大好きなスティーブン・キングで1章設けてあるのが、すごく嬉しいところ。「田舎に行ったら襲われた」ってジャンルも、なるほどアリですね。 章ごとの挿絵がまた、ジョジョ・ファンには最高です。荒木さんのホラー映画ベスト20、上位に「ミザリー」「ミスト」があるのは私と同じ(^^)v
 ホラーを通じて不条理な、理不尽な状況を仮想体験するのも人生には必要、ホラーを全く見ない、美しく正しいものしか見ない人も問題…、その通りだと思います。
 ただ荒木さん、「ゾンビは無個性で群れているのがいい。ゾンビにリーダーがいるのは許せない」が持論のようですが、その意味で荒木さんがボロクソにけなしている「ランド・オブ・ザ・デッド」、私にはけっこう面白かったです(^.^;


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