
ツバメちゃんとモミジちゃんは、
人生初の超高級おフランス料理店で、
至高のディナーをいただく計画を半年前に立て、
それを
いよいよ実行に移す日が訪れた。
ツバメちゃんとモミジちゃんは、
父親のスーツ上下とネクタイ着用して、
ハイヒール履いて超高級フランス料理店に来た。
ギャルソン(ウェイターのこと)によって席を案内される2人やったけど、
ギャルソンは冷ややかに、
「こんなお高級なお店になぜ男装など?」と尋ねると、
モミジちゃんは、
「高級フランス料理店ではネクタイ着用のはずにござりますよ」と答えた。
ギャルソンは、
「アンクロワイヤブル(フランス語で信じられないの意)!それは男性のお客様だけです」と軽蔑して、
メニュー表を置いて去って行った。
ツバメちゃんとモミジちゃんは、
メニュー表を見ながら、
それがフランス語で書かれていたことに困り、
大声で、
「ギャル曽根!ギャル曽根!ちょっと来てちょうだい!」と言った。
すぐにさっきのギャルソンが来て、
「マトモアゼル!私はギャルソンと呼ばれます。ギャル曽根じゃございません。レザンコンペトン(フランス語でおバカさんの意)」
ツバメちゃんは構わず、
「おメニューの文字の解読がお不能なのよ。フレンチデンデンムシをおよこしあそばせ」と言った。
ギャルソンは、
「フレンチデンデンムシ???マドモアゼル。それはエスカルゴではござりませんか?」と問い返すと、
モミジちゃんが、
「ブルゴーニュ地方ではそうお呼びあそばされるんでしたっけ」と答えた。
ツバメちゃんは、
「それからあたくしたち腹がふくれあそばされてるのでウミガメのおスープはご遠慮させていただきミドリガメのおスープを代わりにいただきとうござります」と言った。
ギャルソンは含み笑いしながら🤭
「マドモアゼル。おフランス料理店にあって単品のご注文はお受けいたしてござりません。また、ミドリガメのおスープなるものもござりません。おフランス料理店にあってはコースにていただくのがお常識にござります」と言った。
ツバメちゃんとモミジちゃんの顔色が曇った。
そして、
「ギャル曽根。コース料理はお高くあそばされるので食後に皿洗いをすることで食費の代わりとおさせあそばせ」と言った。
ギャルソンはムッとして、
「マドモアゼルはポーブル(フランス語で貧しいの意)なお身の上と存じあげます。あなた方のなすべきことはここをお立ち去りなさることに存じ申し上げます。レザンコンペトン(おバカさん)」と言った。
そこに高級ドレス姿の上品な高齢の女性が来て、
「ギャルソン。どうしたことですか?」と尋ねた。
ギャルソンはうやうやしく、
「これは、これは、マダムフランソワーズ梅田。このマドモアゼル方はコース料理をお口に出来ないポーブル(貧しい)なお境遇に存じ、ここから立ち去ることを提案させていただきました」と答えた。
マダムフランソワーズ梅田はツバメちゃんとモミジちゃんに、
「あたくしがこのお店のオーナーのマダムフランソワーズ梅田でございます。せっかく当店にお越しくださったんです。ナニか私がご馳走いたしますからそのままになさられてくださいな」と言い、
ギャルソンにナニゴトか小声で話した。
ツバメちゃんとモミジちゃんも小声で、
「ただ飯をいただきあそばされて幸せに存ずるわ」と喜び合った🤩🤩
ギャルソンはツバメちゃんとモミジちゃんにうやうやしく、
「マドモアゼル。先程は失礼いたしました」と詫びた。
ツバメちゃんとモミジちゃんはギャルソンに、
「レザンコンペトン(おバカさん)」と言った。
ギャルソンは構わず、
「マダムフランソワーズ梅田からお食事を与えよとのことですので、すぐにお持ちします」と言って去って行った。
が、
すぐにギャルソンは戻って来て、
「お召し上がりください」と言って、
以下の物を2人に差し出した。
⬇️

ツバメちゃんとモミジちゃんかあ然としていると、
ギャルソンは、
「シャンゼリゼ通りにあります日本料理店より取り寄せましたどん兵衛にてござります」と言った。
2人はどん兵衛に箸🥢を付けて食べ出して、
「トレビアン(フランス語で素晴らしいの意)!!」と声に出して感動した🥹🥹
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