
今から10年以上前のこと。
深夜1時のとある養牛場に、
あべけい(阿部啓一郎)が数人のダチを連れて、
放し飼いの牛のところに来た。
啓一郎はダチ達に、
「俺はテレビで見たんだ。松坂牛がビールをがぶ飲みしてるのを。だから、俺らはコレを飲ませる」と言い、
テキーラを出した。
松坂牛がビールを飲んでいるのは、
松坂牛の肉の品質を向上させる為のことで、
松坂牛がビール党の酒好きやなかった訳やけど、
当時もイマも、
啓一郎にはこの理由がわからなかった。
啓一郎はここの養牛場の牛が人慣れしているのを知っていたので、
牛を呼んでテキーラを一気飲み風に飲ませた。
牛は酔いが回り、
そのまま横になった。
翌日、
養牛場を経営していた20代青年のウシジマが来て、
なかなか起きない牛を見て、
「どうしたんだ⁉️マツコデラックス!具合でも悪いのか?」と呼びかけた。
が、
マツコデラックスの反応がないので、
近くに住む獣医を呼んだ。
獣医はマツコデラックスを診察して、
高い度数のアルコールが原因の急性アルコール中毒だと診断した。
ウシジマがあ然とする中、
マツコデラックスは起きることなくムエルト(スペイン語で死の意)。
ウシジマが悲しんでいると、
近くの茂みが動いてウシジマの近くに来た。
茂みの中には子供がいた。
ウシジマは茂みが中の子供に、
「お前は密告児じゃないか?ナニか見たんだね」と尋ねるので、
密告児はウシジマの耳元で、
「僕は見ました。数人のにいちゃん達が夜中に来てマツコデラックスに酒を飲ませて逃げました!」と囁いた。
ウシジマは着ていた服を裂き、
「もしこのウシジマがマツコデラックスのかたきをとらなかったのならば神々が幾重にもこのウシジマを罰してくださいますように❗️」と叫んだ!
その後、
心ある老人が来て、
マツコデラックスを葬りたいと申し出たので、
ウシジマは了承した。
数週間が経った。
夜ウシジマが寝ていると、
庭から尺八の音色が聞こえた。
ウシジマが起きて庭に行くと、
小さな天蓋を被った虚無僧がいた。
ウシジマは小さく、
「密告児じゃないか。ナニか見たんだね?」と尋ねると、
虚無僧姿の密告児は、
「マツコデラックスが葬られた場にございます」とささやき、
地図をウシジマに手渡して、
急いで走り去った!
翌日、
密告児に渡された地図を見ながら
マツコデラックスの墓参りでもしようと歩いていたウシジマがやってきた場は『吉野家』やった。
愕然とした🫨ウシジマは、
店内に入ると、
あのマツコデラックスを葬りたいと言って引き取った老人を見つけた。
老人は『吉野家』の店長やった。
ウシジマは老人こと店長に、
「マツコデラックスをどうした⁉️」と凄んだ!
老人は厨房に行き、
牛丼を持ってきて、
「マツコデラックスの一部にて存じます」と言った。
ウシジマは激怒して💥帰宅して、
牧畜で蓄えた金で『吉野家』の土地と店舗を買い取り、
『吉野家』を追い出して『すき家』に貸した。
そして、
そもそもマツコデラックスに酒を飲ませた奴が悪いと、
密告児とともに、
犯人探しの旅に出た。
10年が経った。
成長した密告児こと密告アダルトによって、
マツコデラックスの犯人である阿部啓一郎が特定された。
それで、
密告アダルトとウシジマは気づかれないように、
以下の格好をして啓一郎を待ち構えた。

左が密告アダルトが入ったメルモモちゃん、
右がウシジマが入ったメルギューくんという、
富山県のゆるキャラに入って、
啓一郎がいつも通る川岸の道路に待ち構えて1時間。
啓一郎がコーン蹴り坊やこと三沢智彦と二人でダベりながら歩いてきた。
密告アダルトのメルモモちゃんは啓一郎を指して、
「アイツでございます」と囁いた。
ウシジマのメルギューくんは「モオーッ❗️」と凄まじい叫びをあげて啓一郎に体当たりした。
啓一郎は吹っ飛ばされて川に落ちた。
ついでにコーン蹴り坊やこと智彦にも、
「お前も突いてやる❗️」と叫び、
「モオーッ❗️」と凄まじい奇声を発して智彦に突っ込んだがかわされて、
川に転落した!
密告アダルトのメルモモちゃんは逃げようとしたが、
智彦が追いかけてえんずい蹴りをカマされたので、
気絶してしまった。
この一件で、
啓一郎は川に落ちてずぶ濡れになったせいで風邪をひいて高熱を出した。
一方、
ウシジマはメルギューくんが濡れただけで当人は無事やった。
そして密告アダルトと家に帰り、
改めて、
マツコデラックスの墓をたて、
「復讐は終わった」と呟いた。