
阿部啓一郎。
とにかく嘘八百どころか嘘八百万のオトコ。
そしてこのオトコが1日だけ尊ばれる日がある。
すなわち、
エイプリルフールや。
エイプリルフールこそ、
啓一郎にとっては、
自分の誕生日以上の祝日㊗️やった。
今から10年くらい前の4月1日。
啓一郎と啓介そしてケイシロウのばあちゃんが、
高齢者向け習字大会で優勝した祝賀会が開催されることになり、
ケイシロウが用事で行けないので、
お祝い品の高級すずりをばあちゃんに渡すように啓介にお願いした。
啓介は了承して高級すずりをケイシロウから預かった。
ところが、
自分の部屋に置いていたのに無くなってしまったので、
携帯でケイシロウに謝った。
ケイシロウは「いいよ。他のもの買うから」と啓介を責めることはしなかった。
祝賀会が始まり、
啓介がばあちゃんが書いた習字の数々を画像にした上で、
パソコンを使ってカレンダーにしてプレゼントした。
ばあちゃんは喜び、
「啓介❗️啓介❗️」と騒いだ!
次に啓一郎がきれいに包装された品物をばあちゃんに渡そうとした時、
啓介は震撼した😱
アンと😳
あのケイシロウから預かった高級すずりやないか⁉️
啓一郎はばあちゃんに、
「1日365時間、ばあちゃんの為にアルバイトして買ったんだよ」と言った。
啓介はキレて😠
「1日は24時間しかないよ、にいちゃん❗️」と叫んだ!
両親が啓介をなだめている間に、
ばあちゃんはうれしそうに高級すずりを出して、
それを手に取り、
「啓一郎、高かっろう⁉️ばあちゃん、必ずお返しするからね」と感動しながら言った。
啓一郎は「いいって!ばあちゃん」と照れながら、
トイレに行った。
ばあちゃんは高級すずりを箱に戻そうとして、
中にメモが入ってるのに気付いた。
それでそのメモを開くと、
「ばあちゃん、おめです!これでたくさんお習字してください。ぼくの貯金を全部出して買いました。byケイシロウ」と、
書かれていた。
そこに啓一郎がトイレから戻り、
ばあちゃんに、
「ばあちゃん!一生懸命に貯めた金で買ったすずりなんだぜ。よければ今すぐお返ししてくれよ」と甘えた。
ばあちゃんは啓一郎の後頭部を掴み、
そのまま壁を叩きつけた!!
(壁ドンならぬ壁ゴン😳❗️)
同時に啓介が、
「ハッピー❗️エイプリルフール❗️」と叫んだ!
ばあちゃんはケイシロウと啓介にたくさんのgoogleギフト券を贈った。
そして啓一郎には、
「googleギフト券」と書かれたばあちゃん手書きの習字紙が贈られた。
それでも、
阿部啓一郎にとって、
4月1日は、
どうしても、
ハッピー!エイプリル・フールになるんやった。
それは、
常日頃嘘八百を超えた嘘八百万に生きているオトコの宿命やからやった。