
今回も、
コトがあった場を手撮りした。
ユウジという社会人になったばかりの青年が、
両親と中学生の妹とともに花見に来ていた。
母親の手作り弁当をたらふく食って、
横になった。
桜の花びらが風でたくさん顔に落ちてきたとき、
ユウジは気持ちよくなり、
そのまま寝た。
どれだけ寝たのかわからない中ユウジは目を覚ました。
そしてユウジは驚天動地にガク(愕)😱が入った❗️
アンと😳
母親が90代の老婆となり、
妹は50代後半の女性となり、
30代の娘と7歳の孫がいた。
母親はかすんだ目をユウジに注ぎ、
「目を覚ました」と弱々しく言って、
父親の遺影を掲げた。
ユウジが寝て、
目を覚ますまで、
45年の時が流れていたんやった。
この驚くべきできごとの一部始終は、
45年前にユウジが桜吹雪の中に寝て、
そのまま寝た状態になり、
目を覚まさなかった。
病院に搬送されても目を覚ますことなく、
時がいたずらに経つ。
その間に、
妹は成長して結婚して、
娘を産むが夫とは離婚した。
妹の娘も子供を産んでしばらくして夫と離婚した。
ユウジの両親は歳をとっていき、
父親は亡くなった。
寝たままのユウジに、
その主治医の親友にあたる精神科医の港ツン子が、
また、
同じ桜の木の下に寝せてみたらどうかという提案で、
今回のことがなされた。
そして、
点滴によるチューブ人間として、
あの時と同じ桜の木の下に寝せられ、
同じように桜吹雪を顔に受けた時に目を覚ました。
1975年の4月の満開の桜の下に寝たユウジは、
2020年の4月の満開の桜の下に目を覚ました。
ユウジは呆然と、
「ジョーズが観たい。あとふた月も待ち遠しい」と言った。
妹はユウジが目を覚ました一部始終を主治医と港ツン子に連絡した。
主治医と港ツン子が駆けつけた。
そしてユウジに原因不明の眠り病だったと告げた。
ユウジはただただ、
「もう、いいんだ。ジョーズが来るのを待ってるんだからそれを見れば気が済む」と言い張った。
港ツン子は、
「わかったわ」と言って、
『ジョーズ』のブルーレイソフトをユウジに渡した。
ユウジは訳がわからない様子で、
「こ------これは------?」と目を見開いた。
港ツン子は、
「ジョーズは映画館で公開されて45年が経って、今はディスクや配信サービスで見る時代になったの」と教えた。
ユウジは唇を震わせて港ツン子に、
「またここで眠れば45年前に戻る確率はどれくらいですか?」と尋ねると、
港ツン子はキッパリ、
「0%よ」と言った。
昭和から令和を駆け抜けた男のユウジは、
当時のコロナ禍に目を覚ました。
そして、
今後を考える前に、
目を閉じて、
風に飛ばされて落ちてくるたくさんの桜の花びらを顔に感じた。