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ケイシロウとトークアバウト

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東京バスボーイ

2025-03-11 23:49:00 | 日記




バブル景気がはじけた1990年代の後半は、
一般的に氷河期と呼ばれる。
ナニをしてもゼニにならない。
そして、
会社の倒産が相次いだ。

ホモクロの初恋のオトコ白崎くんもリストラされてしまった。
それで、
実家の両親に相談したら、
観光バス経営してる叔父さんを頼れとのことやった。

白崎くんは、
東京杉並区にある叔父さんの観光バス会社に行き、
仕事をくれるようにお願いした。
叔父さんも人手は足りているし、
かと言って追い返したら親戚で村八分にあうので、
バスガイドとして採用することにした。

白崎くんはバスガイドは女性の仕事だと拒絶したい気持ちやったけど、
働かないといけない。
そしてナンで自分がバスガイドに採用されたかもわかった。
アンと😳
女性専用観光バスやったからやった。

バスガイドの勉強をして数日後、
早速、
白崎くんは、
スーツを着て、
バスに乗り込んだ。
運転手は無愛想な体の太い女やった。
白崎くんはマイクを持って、
「発車オーライ!」と大きく言った。
そしてお客様達に、
「きょうはバスガイドの白崎がみなさまを案内させていただきます」と声をかけた。
お客のひとりが、
「ベットルームまで案内してにいちゃん!」と言った。
白崎くんはこのお客をスルーした。

ここに、
乗客のひとりで、
SKEの須田亜香里似のませいの女が酒をぐびぐび飲んでいた。
そして、
「ふう~っ!よっぱらっちゃったー」と言った。
白崎くんはマイク片手に、
「右手に見えますのは------ただの景色です」と説明すると、
ませいの女は、
「バスガイドさん。ここの景色は二重に見えて素敵ね💓」とあまったらしく言うと、
白崎くんは、
「お酒の飲み過ぎじゃないんですか?」と心配した。
ませいの女は、
「オンナはね、酒を飲まないとやってらんないのよ」と言い返した。

そこに、
若き日の割にはオラウータン顔に樽腹のブルーザーが白崎くんに、
「テメーは上玉じゃねーか!」と大声出して、
ワンカップ大関ぐい飲みしてチクワをかじった。
そして千鳥足で立ち上がって白崎くんのそばに来て、
「テメーも飲め!!そして手込めカマしてやっから!!」と大声出して白崎くんに抱きついてくるので、
白崎くんは必死に、
「お客さん!お客さん!かんにんしてください!!」と哀願した。
ブルーザーはせせら笑い、
「かわい子ぶってんじゃねーよ!減るもんじゃなし!」と声を荒げ、
白崎くんを床に倒そうとした時------
後部座席から、
テンガロンハットに顔を隠した女がトランペットの音色を響かせた。
乗客達はヒソヒソと、
「あれは死神のおタルこと、ばってん札幌じゃないの?」とささやきあった。
ブルーザーは「チッ」と舌を鳴らして、
白崎くんから離れた。

目的地に到着した。

白崎くんは、
テンガロンハットで顔が見えないばってん札幌に、
「ありがとうございました」と感謝を述べた。
ばってん札幌は、
「なんでもないのさ。風が気まぐれに吹いただけなのさ」と言ってバスから降りた。
ばってん札幌の後ろ姿を見ていた白崎くんに、
女性運転手が、
「ガイドさん。あんたよく頑張ったね。生きるってことに涙は禁物だからね」と言うと、
白崎くんは、
「ぼくは泣くときは、こっそりと泣きます」と答えた。
女性運転手は、
「人生は煮しめさ。笑いと辛さで味付けされてんのさ」と言うと、
バスの外から、
「ふう~っ!よっぱらっちゃったー」という、
ませいの女の声が響いた。


オンナ心はいつも2つ

2025-03-11 00:00:00 | 日記




画像は二色花と言って、
ひとつの花びらに2つの色を浮かべている。
今回、
精神科医の港ツンコから、
ひとりのオンナが2つの心に生きている事実を知らされ、
改めて、
人の生きざまを学ばせてもらった。

ここに30代オンナでマチコという綺麗でやさしい女性がいた。
ノガミという40代男性と同棲。
マチコはよく気が利いて、
ノガミの世話をよくしてあげた。
また、
マチコは上品で、
クラッシック音楽やオペラやバレエ鑑賞を楽しんだ。
映画が好きで、
恋愛映画とコメディ映画をノガミと2人で夢中で見た。
しかし、
マチコは、
満月🌕が近づくと次第に不機嫌になり😒
最後はノガミに、
「おんどれとは生活デケんわ!馬鹿タレが!」と大声出して家出した。

ノガミが住む隣町にノゲという名の40代男がいた。
ある満月🌕の夜、
ノゲはドアの鍵をわざと開けていた。
そこに網シャツに網タイツのマチコが、
髪を赤く染め、
手には鞭を持って入ってきた。
ノゲはうれしそうに、
「コチマ!我がミッドナイト・クイーン!」と大声出すと、
マチコだったコチマは、
ノゲを鞭で打ちまくり、
「誰のお鞭がうれしいの😃このゲジゲジ中年⁉️」と叫んだ!
ノゲは、
喘ぎながら、
「コチマさまです!コチマさまです!」と言った。
コチマはノゲを鞭で打ちながら、
「🎤鞭打ちひとすじ30ヶ月!喜べ!喜べ!」と唄った。
その日から、
ノゲはコチマの世話をよくしてあげたが、
コチマは気が荒く、
連日、
ちゃぶ台返しに明け暮れた。
コチマは、
男ストリップやハードロックコンサート、格闘技観戦を好み、
スプラッター(血まみれ)映画や、ヴァイオレンス映画をノゲと2人で夢中で見た。
しかしコチマは、
新月🌑が近づいてくるとやさしくなりノゲは不服になる。
最後はコチマは上品に不機嫌なノゲに、
「ノゲさま。お世話になりました」と深々と頭を下げて出て行った。
当然髪を黒くしてノガミの家で、
マチコとして上品に、
次の満月🌕まで留まることは明白やった。
なお、
ノガミとノゲは面識がない。

そんなある日、
半月の夜に、
たまたまコンビニに居合わせたノガミとノゲは、
同時に店を出た際、
夜空の月を見て、
それぞれが、
「俺の心はアイツに月に代わってお仕置きされてるんや」と呟いた。
しかし、
互いに同じことを呟きながらも気付くことなく、
2人は別々の道を家路に向かい、
2度と顔合わせをすることはなかったという。

港ツンコは言う。
「ものごとは流されるときは幸福をおぼえ、追求するときは不幸をおぼえる」