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ケイシロウとトークアバウト

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詐欺師夢見し

2025-03-21 20:30:00 | 日記




警察官の御那和右近(おなわうこん)は、
久しぶりの休日を、
家でゆっくりと過ごそうとした。
すると、
玄関ベルが鳴るので、
ドアを開けた。
そこにはスーツ姿の半グレ、アズマが立っていた。
そして、
「新しく設置されました、金融警察のヒガシというものです。ご主人の金融情報を狙う悪人からお守りしますので、キャッシュカード情報を教えてください」と言った。

御那和右近(おなわうこん)は不思議そうに、
「金融警察ねえ🤔便利な世の中になったもんだ」と感心した。
アズマは、
「時代は進んで行くんですよ。夢を見ているように」と言うと、
御那和右近(おなわうこん)は警察手帳を出して、
「私が警察の者だったらという夢を君は見たらどうするね?」と問いかけた。
アズマは冷静に、
「私が夢遊病者で金融警察官になった夢を見て、気がついて目が覚め、馬鹿なことをしたもんだと悔やんで帰り、しばらく反省いたします」と答えた。
御那和右近(おなわうこん)は、
「それが一番いい。この近所はみんな私の知り合いばかりだからね。けど、この言葉も君の夢だったことにしよう」と言うと、
アズマは、
「私とあなたがいつまでも平和でありますように」と言って一礼して、
御那和右近(おなわうこん)の家から出て行った。
そして、
御那和右近(おなわうこん)との約束通り、
詐欺をやめて家に帰った。

その後すぐに、
御那和右近(おなわうこん)の家に、
先程から2人のやり取りを目撃していた上司の長谷川半七(はせかわはんしち)が現れ、
「見事だな。君の家からで良かったよ。よその家で詐欺を働けば成功してもっと大きな悪事に発展してたことだろう」と言うと、
御那和右近(おなわうこん)は、
「若者を簡単に犯罪人にはしたくありませんからな」と答えた。
長谷川半七(はせがわはんしち)は、
「犯罪もナニも、あの若者はおとなしく帰ったんだし君も無事だからね」と感心した。
御那和右近(おなわうこん)は、
「私は犯罪行為に嫌われておりますからな」と言って軽く笑った。

長谷川半七(はせがわはんしち)が署に戻ると、
詐欺の現行犯逮捕された半グレのカワノが泣きながら、
「ハリケーン🌀が綿花畑を無茶苦茶にして、一緒に植えてた夕張メロンと宮崎マンゴーも被害に遭い、愛を失って犯行に至りました。父はアルカイダかナイカイダのテロリストに拉致され、娘は異人さんに連れられて行ってしまいました❗️」と叫んだ!
長谷川半七(はせがわはんしち)は心に、
「よくまぁこんなデタラメをスラスラ話して自分を被害者に仕立てようとするとは。こんなに演じまくれるのなら詐欺を働くよりも劇団四季に行けばエエもんを」と感心した。