
ヨウイチとアキノリくんが、
国語の課題で、
高齢者が強く覚えている内容を、
レポート提出するように言われたことは、
2023年11月8日記事『森の中に消えたアイツ』に詳述した。
ところが、
この内容が、
被害に遭われた方を小馬鹿にした書き方やったことから、
別の思い出話を聞いての、
レポート再提出となった。
そういうことで、
ヨウイチとアキノリくんは再び、
一人暮らしをしているじいちゃんの家に、
やってきた。
じいちゃんはガチギレしたことも忘れ、
二人をうれしそうに迎えた。
そして、
二人が望む通りに、
思い出話をした。
時は1953年。
当時の子供たちは、
西部劇の影響を受けて、
みんなでガンマンごっこをしていたという(今の子供たちがすればYouTubeネタにされる)。
そして、
子供たちには序列があり、
歳上の子供がガンマンで、
歳下の子供は悪役やったという。
ある日、
ジェシー・ジェームズという早撃ちガンマンの銃🔫さばきを教えるということで、
歳上のリーダー格の子供(昭和時代は番長と呼ばれていたという)が、
ジェシー・ジェームズの銃さばきをしたら、
歳下の子供たちは、
それを真似なければいけなかったという。
歳下の子供たちの後ろには、
他の歳上の子供たちが、
竹刀を持って見張っていて、
銃さばきが下手だったら、
手首を竹刀で叩いたという。
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ヨウイチは驚いて、
「スゲ〜な😳じいちゃん!まるでアルカイダの訓練だぜ」と言うと、
アキノリくんが、
「天テレのテレビ戦士顔負けだよ!昭和の子供は」と驚いた。
じいちゃんは、
「お前らは、集団で得る楽しみを知らんカタワなわらべどもよ」と嘆いた。
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ジェシー・ジェームズを克服した次の日、
今度は、
ビリー・ザ・キッドの銃🔫さばきを学ぶこととなる。
ビリー・ザ・キッドは左ききやから、
左手での銃🔫さばきとなった。
歳上のリーダー格の子供も相当練習したらしく、
左ききで銃🔫さばきをした。
しかも、
ビリー・ザ・キッドは、
「俺は早いぜ!」という捨てゼリフを言うから、
歳下の子供たちは、
左手で銃🔫さばきしながら、
「俺は早いぜ!」と捨てゼリフを合わせて行わないと、
他の歳上の子供たちから竹刀で叩かれた。
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ヨウイチは呆れて、
「じいちゃん!そんな暇あんのなら、勉強しろよ!」と言った。
じいちゃんは、
「確かにつらかったけど、ナニか大西部の匂いを感じた」と感慨深く語った。
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ビリー・ザ・キッド克服の次は、
早撃ちでは無敗の女ガンマン、
カラミティ・ジェーンの銃さばきの学びとなった。
カラミティ・ジェーンは、
銃🔫を抜く前に、
必ず相手を睨みつけて、
「アタイに抜かせる気かい⁉️」と凄む。
ここが重要なポイントで、
カラミティ・ジェーンは、
生きるも死ぬもお前さん次第さと相手に選択させるんやという。
そこで、
歳上のリーダー格の子供が、
睨みを効かして、
「アタイに抜かせる気かい⁉️アタイに抜かせる気かい⁉️」と凄むと、
歳下の子供たちも一緒に睨みを効かして、
「アタイに抜かせる気かい⁉️アタイに抜かせる気かい⁉️」と凄んだ。
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ヨウイチとアキノリくんは吹いてしまった🤣🤣💯💯
じいちゃんはガチギレ😡して、
「大地の温もりと吹き付ける風の涼しさもわからんハンパもんともが❗️じいちゃんの大西部の記憶を笑いおって❗️もう、お前ら、帰れ❗️❗️」と怒鳴ったので、
ヨウイチとアキノリくんは、
じいちゃんの家を出た。
そして帰り道に、
アキノリくんが、
「ヨウイチ、ワリぃけど、さっきのやつコメント無し」と言うと、
ヨウイチも、
「昭和の子供って、生き方がバラエティだよね」と驚いた。