
ヨウイチが中坊の頃、
美人の女性国語の教師から、
おじいさんやおばあさんの生きた時代の思い出を、
それぞれ発表してもらうと言われた。
不服そうな生徒たちに、
教師は言った。
「過去の真実がイマを語るのよ」
ヨウイチは心に言った。
「ヘボいドラマのセリフか😜」
けど、
授業の一環やから仕方なく、
一人暮らしをしているじいちゃんの家に、
ヨウイチはアキノリくんとともに訪問した。
じいちゃんはうれしそうに二人を迎えた。
そして、
思い出話しをしてあげることにした。
時は1955年。
じいちゃんの子供時代は、
やたらと、
外国映画の影響を受けた。
中でも、
ターザンが人気で、
よくじいちゃんたちは真似をした。
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ヨウイチがじいちゃんに、
「木🌲に登って飛び移ってたの😳暇だったんだね😳😳❓」と言うと、
じいちゃんは、
「お前らには絶対わからん楽しさをじいちゃんは体験したんだ」と、
堂々と語った。
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ある日、
じいちゃんの学校に、
転校生が来た。
体がゴツく、
ターザンの遺伝子を持つと豪語していた。
やから、
学校が終わると、
すぐに、
みんなで森に行った。
転校生は、
ロープを高い木の枝に巻き付け、
垂らしたロープを手に持って、
「ア~あ~❗️❗️」と叫んで、
ジャンプした。
転校生の体は大きく木🌲から離れて、
そのまま前方の大木に激突した😱❗️❗️
その夜、
この転校生の通夜が執り行われた。
遺族が泣き崩れる中、
じいちゃんたちは、
ターザンを見ることを止めようと誓い合った。
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ヨウイチとアキノリくんがいきなり吹いた🤣🤣ので、
じいちゃんはガチギレして😡
「しょせん、お前らとは世界が違うんや❗️お前らの真実は、テレビゲームやろが⁉️じいちゃんたちの真実は自然の中にあったんや❗️もう、お前ら、帰れ❗️❗️」と怒鳴ったので、
ヨウイチたちは、
じいちゃんの家を出た。
そして、
帰り道に、
アキノリくんがヨウイチに、
「あの転校生、死んじゃいないよ!森🌳の彼方に消えたのさ」と言った。
ヨウイチは、
「それから、じいちゃんは、やたらに木に登るなとも言いたかったんだよ。グリーンピースが怒るし😤それで俺のグリンピース嫌いが治る訳じゃないし」と言って、
ターザンで宙を舞うよりはスパイダーマンで宙を舞いたいという結論に達したという。