ケイシロウとトークアバウト

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誇り高きオヤジ😢

2023-08-26 22:05:00 | 日記




ある中小企業があった。
そこで、
会社の金が横領され、
長らく勤め上げていた総務部のヒライというオヤジ社員が疑われた。

ヒライは長年会社に尽くし、
社長の信頼も厚く、
どんなに暑い日でも、
上着を脱がない実直な男やった。
ただ、
性格が熱くなりすぎることが難やった。

そのヒライが疑われ、
社長室に呼び出された。
社長からは、
「見損なったよ、キミ!金がいる時は私に言えばいいじゃないか⁉️」と怒鳴ると、
ヒライは熱くなって、
「社長がこのヒライのことを疑われるとは悲しゅうございます。ヒライを信じてくださるまでここを動きません!」
と言い、
そのまま立ち尽くしてしまった。
社長は相手にせずに、
ヒライを置いて帰った。
その日は金曜日やった。

土曜日、日曜日が過ぎて、
月曜日となった。

社長が何気ない顔で社長室に入って悲鳴🙀をあげた!
アンと😳
ヒライがそのまま突っ立っていた❗️
しかも、
排泄物垂れたまま目を見開いて気絶していた。
すぐに、
救急搬送されたので、
命に別状はなかった。

そんなヒライを弁護する為か、
総務部の社員たちは、
記帳ミスを力説し、
社長も同意した。

社長はヒライをあんな状態にしたのは自分やと責めた。
そんな社長の姿を見ていたひとり息子が、
自称名探偵の道頓堀川痴歩(どうとんぼりがわちほ)を紹介した。

道頓堀川痴歩(どうとんぼりがわちほ)は、
現場を見せてもらった上に、
帳簿にも目を通させてもらった。
そこで社長に言った。
「結論から申し上げます。横領した犯人はヒライさんです」。
社長は驚いて、
「アンと😳------❓」と声をもらし、
そのまま沈黙した。

道頓堀川痴歩(どうとんぼりがわちほ)は、
ヒライが誇り高く実直でありすぎたからこそ、
この場から動かないことを有言実行したことを語った。
もし、
ヒライが無実なら、
こんな芝居がかることなく、
怒って抗議するだけに留めた可能性があること、
更に、
誇り高く実直であるが故に、
人から金を借りようとはしなかったことも説明して、
後にヒライは必ず横領した金を元に戻す男であることも、
付け加えて説明した。
理由は、
帳簿の過去帳に、
何度も不自然な金が引き出され、
しばらくして、
不自然に戻されたことをあげた。

そんなヒライの過去------

ヒライはかつて、
トシキという美青年が、
咳き込みながら街角に立っているところを見つけた。
トシキは弱々しくヒライに、
「ねぇ、おじちゃん。遊んでいかない」と言い、
すぐに咳き込んだ。
ヒライはそんなトシキにアパートを借りてあげ、
トシキの生活の面倒を見ていた。
トシキはヒライに、
「僕にはおじさんに返すお金がありません。だから体で返すね!」と言い足を広げ、
ヒライはトシキに飛び付いた!
こうして、
ヒライとトシキの肉体関係が、
度々の応援というカタチとなった。

道頓堀川痴歩(どうとんぼりがわちほ)が去った後、
社長は物思いに耽った。
人生いろいろという言葉があるけど、
ヒライの人生は、
昔のアバンギャルドなATG映画を思わせる------と。


昼下がりにサイレンが鳴った

2023-08-26 00:39:00 | 日記




慶応高校の107年ぶりの優勝🏆に幕をおろした高校野球。
甲子園の高校野球こそ、
夏の代名詞。
そんな高校野球に夢中になってた、
モーさんのお友達、
イマイ夫婦が体験した熱き夏の出来事。

イマイ夫婦は、
夏に、
高校野球が始まると、
互いに有給とって、
テレビの前にかじりつく。
そして、
甲子園で、
試合開始と試合終了に鳴らされるサイレンに、
イマイ夫婦は、
高校球児の熱き叫びやと表現した。

ある日、
凡戦やったせいか、
高校野球中継見ながら、
イマイ夫婦は、
睡魔にまぶたを奪われた。
熟睡している二人の耳に、
サイレンが鳴った。
二人はまどろみの中で、
「叫びや!」と言った。
が、
体の焦げ臭さに目を覚ますと、
二人は、
自分たちが、
救急搬送されているのがわかった。
救急隊員から、
漏電で二人の家が燃えて、
際どいところで助けられたことを、
救急隊員は語った。

イマイ夫婦は悲しく悟った。
あのサイレンは、
甲子園のサイレンやなく、
自分たちの家が燃えてたから、
消防署が鳴らしたものであったことを。
そして、
住宅ローンがたくさん残っていて、
貯金が追いついてない中に、
自分たちが、
人生の準々決勝にまでも至っていない事実を。