
カッちゃんの従兄弟の家には、
寝たっきりの認知症を患った祖父がいる。
この祖父は、
幼少期に戦争を体験した。
太平洋戦争時、
B29という爆撃機が、
焼夷弾という名の、
炎上🔥系爆弾を投下したという。
それが、
ブーンという音が近づくとともに、
爆撃機から焼夷弾の雨あられで、
逃げないと、
体が焦げてしまう。
当時は恐ろしい爆弾やった。
現在は、
クラスター爆弾に取って代わられてるんやけど、
いつも戦争の犠牲になるのは、
一般市民やった。
祖父は、
こういう訳で、
恐ろしい爆撃体験をして、
ニンチが入ったことになる。
そんな事情も知らずに、
カッちゃんの従兄弟は、
8.1ドルビーサラウンドを自部屋に取り付け、
重低音を効かせたいとかいう理由で、
スーパーウーハーを四つも取り付けた。
音にこだわる従兄弟は、
「メンフィス・ベル」という爆撃機映画のブルーレイをプレーヤーに入れて、
カッちゃんと視聴した。
あんじょう、
重低音響かせた、
爆撃機の8.1ドルビーサラウンドが炸裂した。
カッちゃんの従兄弟の下部屋には、
祖父が寝ていたが、
「メンフィス・ベル」の爆撃機8.1ドルビーサラウンドに跳ね起きて、
「米軍や❗️❗️」と叫んで、
縁側まで突っ走り、
そのまま庭池に落ちた❗️
戦争の記憶は、
あらゆるところに存在する。
やからこそ、
後々でトラウマになるのなら、
戦争は避けなければならない。
為政者にとっては机上のゲームでも、
一般市民は、
生きるための選択なんやから。