
阿部啓一郎ことアベッチ。
ケイシロウの母方の従兄弟にして、
ケイシロウにとっては真ダチでありトラウマ男やった。
アベッチの弟アベケイ(阿部啓介)所有の小型船売却事件から、
アベケイはアベッチに呆れ、
絶縁した。
ケイシロウは言った。
「悲しいよね🥹啓介」、と。
そんな中にあっても、
なおもゼニに目が眩むアベッチに、
ケイシロウのいとこの旦那、
えんどう豆が、
時給2000円に近い仕事があると誘って来た。
えんどう豆は、
わかめ菜(おかわかめ)の栽培をしていて、
わかめ菜ブームを築き、
リッチな生活をすることを目指していた。
えんどう豆のスローガンはこうやった。
「ナタデココ、タピオカ、そしてわかめ菜!新しい伝説の夜明けは近いぜよ!!」。
この基地外スローガンの下、
アベッチだけでは人手不足と、
見知らぬ高齢者数名と、
ケイシロウにまで声かけして、
えんどう豆は、
『わかめ菜専門栽培運搬販売業務有限会社』なる長い社名を発表。
多額債務を抱えていることを隠して、
農協から金を借りた。
そして、
えんどう豆の、
愛無き裏切りに次ぐ裏切りのわかめ菜事業が始まることとなった。

ケイシロウ自身、
わかめ菜を、
ナタデココ、タピオカに次ぐ第三のものという意識は、
微塵も無かったと後告白してるように、
えんどう豆の計画は安易過ぎた。
そして最初の事故が起こる。
アベッチが、
わかめ菜積んだフォークリフトを運転してた。
そのとき、
前方に、
ダンプが止まっていた。
アベッチはこのとき、
フォークリフトを止めるべきやった。
なのに、
「動いてるものは仕方がないんだ。このままいくさ」と呟き、
フォークリフトを止めなかったので、
ダンプにぶつかった!
アベッチは軽い怪我で済んだが、
ダンプが壊れてしまったので、
えんどう豆が弁償しなければならなくなった。
えんどう豆は超😡超😡超😡に激ギレ🤬して、
アベッチを1時間近くも怒鳴りまくった!
が、
アベッチはあくび🥱してえんどう豆に、
「わかった!きょうはここまでにしてやる!」と言ったので、
えんどう豆は喜んで、
「ありがとうございました😊❗️」と叫んでアベッチに頭を下げたが、
急に顔色変えて、
「ナンでやねん😳⁉️お前が悪いんやろが👎❗️❗️」と更にアベッチを怒鳴った!
ここに、
ケイシロウのいとこであり、
悪女(ワルメ)の中の悪女(ワルメ)である、
えんどう豆の嫁ベラドンナが現れた。
そしてえんどう豆に、
「損するでないぞ、えんどう豆」と凄んだ。
えんどう豆は頭を下げて、
「はい!嫁さま!」と言った。
ベラドンナはそんなえんどう豆をスルーして帰った。
えんどう豆はベラドンナが帰るとすぐに、
ケイシロウたちに八つ当たりをし始めた。
定時になったので、
ケイシロウたちが帰ろうとすると、
えんどう豆はキレて、
「誰が帰れっちゅうたか😡⁉️お前らはわかめ菜を孤独にする気か⁉️」と叫んだので、
ケイシロウは、
「残業やだよ!えんどう豆」と言った。
が、
えんどう豆は、
「ケイシロウ。お前らに選択する権利は無いんやさかい」と言い、
冷ややかに笑った。
そんなえんどう豆をじっと見ていたアベッチは、
そのまま家に帰ろうとしたので、
えんどう豆が、
「わかめ菜の怒り💢を喰らえ❗️」と叫んで、
アベッチの頭に拳骨✊した。
すぐにアベッチが、
えんどう豆のケツを蹴り返した!
えんどう豆は、
激痛に顔を歪め、
人気のいないところに行き、
ハンカチを尻の中に入れてすぐに出した。
ハンカチは綺麗やった。
えんどう豆は、
「よかった😌いぼ痔が破れてなかった😌😌」と安堵して、
すぐに、
アベッチに仕返ししようと戻ってきたが、
アベッチは勝手に帰ったとケイシロウに告げられた。
翌日から、
心機一転を図ったえんどう豆やったけど、
わかめ菜のマイナーさと、
食べにくさ故に、
思った以上の収益は出なかった。
それで、
ケイシロウたちに、
会社をたたむから給料は払わないと一方的に宣言した。
高齢の労働者には、
それなりの給与を出したえんどう豆やったけど、
ケイシロウとアベッチには、
びた一文も払わなかった。
ケイシロウは、
えんどう豆の人間としての腐れを見て呆れた。
アベッチは、
スナックで飲み食いして、
えんどう豆の名でツケにした。
えんどう豆はアベッチについて、
「アイツにわかめ菜が微笑むことは一切無いやろう」とイミフの呪いごとを呟き、
責任感を強く持つケイシロウに標的を絞って、
わかめ菜栽培運搬販売業務の再開を画策した。
この頃のケイシロウにとって、
信用という言葉は、
おとぎの国の方言に等しかった。