
今から5年前。
女子高生してたツバメちゃんとモミジちゃんは、
イケたヘアースタイルで、
クラスメートを驚かそうと、
ふた月分の小遣い前借りして、
有名ヘアーデザイナー経営店へと行った。
あんじょう、
値段相応のヘアースタイルとなった。
翌日の学校では、
クラスメートから激ホメいただいた。
ツバメちゃんは言った。
「芸術は頭から始まる!」、と。
カッちゃんが、
「脳も😮❓」と尋ねると、
モミジちゃんが、
「相変わらずダサいヘアースタイルね。大根おろしでカットしてんの?」と冷やかした。
本来なら、
完璧なまでの校則違反やったけど、
翌夏休みを控えた学校側も、
コトを荒立てたくなかったので、
スルーした。
夏休みに入り、
アブラゼミの鳴き声の中、
ツバメちゃんとモミジちゃんは、
毎日三食ひやむぎ食った。
そして、
日々が過ぎるとともに、
イケたヘアースタイルも崩れて行った。
二人は次第に、
ナンとかしてイケたヘアースタイルにして、
来る二学期を迎えたかった。
けど、
高級な美容室に行くほどの余裕はなかった。
来る日も来る日も煩悶していたとき、
ツバメちゃんの父親が読んでいるFRIDAYの、
グッズ販売の広告に、
『パーマいらず』という商品があるのを知って、
購入することにした。
髪に塗るだけで、
パーマ仕立てとの売り文句やった。
そして商品が、
二学期前日の朝に来たので、
二人は、
早速髪に塗った。
すぐに、
ソフトなイケたヘアースタイルになっていくので、
二人は喜んで登校した。
登校中、
髪がジリジリ音を立てていることなど、
気にすることなく、
学校行って、
クラスメートの馬鹿笑い対応に迎えられた。
生活指導の教師が鏡を持って来たとき、
覗き込んだ二人が見たものは、
パンチパーマ化した、
ヘアースタイルやった。
後でわかったことやけど、
ショップ側が間違えて、
メンズ用を発送したとのことやった。
ケイジロウ、レフティ、
通販した時は、
使う前に、
よくよく確かめよう👍👍