
大手経営コンサルタント企業に勤める53歳の中年男性サカグチは、
部長という立場で、
部下のマーケティング解釈のプレゼンに、
厳しい表情で臨んでいた。
そして、
プレゼン後に、
冷ややかに嫌味評価した。
更に、
相手方の20代男性社員のウエムラに、
「わかってないんだよ。お前は」と言って、
退席した。
ウエムラは、
サカグチが、
常日頃、
冗談どころか、
笑みのひとつも浮かべない退屈上司であることを知っていた。
けど、
このプレゼン批評は、
あんまり😠やった。
サカグチが徒歩で帰宅することを知っていたウエムラは、
サカグチが帰る際、
後ろからついて来て挨拶した。
そして、
「部長って、冷たいカミソリの刃みたいです。冷ややかに切り傷入れるんですから」と言うと、
サカグチは冷たく、
「キミね。冷徹な眼差しは、コンサルタントの脳にあたるのさ」と言った。
その時、
道の向こうから、
風船🎈持ったおかっぱ頭で出っ歯の中年男性が歩いて来た。
サカグチは、
この男が、
中学時代のDQN系同級生カキボだとすぐに見抜いた。
不愉快な表情浮かべたところに、
カキボがニタニタ笑いして、
「お前サカグチ、俺に2000円やるのがスジじゃねぇか!!」と大声出した。
サカグチはキレて、
「お前、ナンデ40年前の状況に戻しとるんや😠50代やぞ、俺らは😡❗️」と怒鳴った!
ウエムラが、
サカグチの意外な一面に戸惑っていると、
カキボはサカグチに、
「お前サカグチ、永谷園のお茶漬けにコーヒー入れて食うなよ!」と絡んで来た。
サカグチは、
「それはお前やろが🤬‼️」と叫んだ!
カキボは、
「お前サカグチ、どっちも悪いのなら、謝り合うように帰りの会(ホームルーム🤔)で決まったやろが!40年前に」と、
しつこいので、
互いに謝罪し合うことにした。
収まりがつかないので、
40年前ルールで。
サカグチの方から謝るということで、
相手は納得した。
サカグチが大声で、
「ごめんなさい🙇♂️」と言って頭下げたら、
向こう側も同時に、
「ごめんなさい🙇♂️」と言って頭を下げた。
サカグチはキレて、
「お前ナンデ人が詫びてる時に一緒に詫びるんや😠おかしいやろ😡」と吐き捨てた。
それでもう一度サカグチから謝ることで、
相手は納得した。
サカグチが大声で、
「ごめんなさい🙇♂️」と言って頭を下げたら、
向こうも同時に、
「ごめんなさい🙇♂️」と言って頭を下げた。
サカグチはガチギレして、
「一緒に謝るなと言ったろ🤬⁉️脳みそ風船か❓」と嫌味を言うと、
カキボは、
「お前サカグチ、俺に2000円やるのがスジじゃねぇか!!」と大声出した。
サカグチは呆れて、
「お前、ナニさっきから繰り返しとんや😡❗️」と声を荒げ、
5000円札を出して渡そうとした。
するとカキボは、
「お前サカグチ、2000円言うとんのにナニ5000円渡しよんや‼️」と叫んだ!
サカグチはムッとしながら、
財布の中身を調べながら、
「馬鹿‼️むちゃくちゃ馬鹿‼️日本語が通じん馬鹿‼️」と荒々しく呟き、
2000円出して渡した。
カキボは2000円ポケットに入れ、
「お前サカグチ、赤提灯出してる居酒屋を共産党事務所とか言うなよ」言うて、
歩き去って行った。
が、
サカグチは超ギレして、
カキボの後ろ姿に、
「それもお前やろが😡‼️」と言い放った。
けど、
振り返ることなく、
カキボは歩き去った。
サカグチは40年前の出来事を、
まざまざと、
今のことのように思い出していた。
カキボが、
日が暮れて真っ暗になった空に、
太陽を返せ訴訟を起そうとして、
大騒ぎになったことを。
が、
カキボの姿が見えなくなると、
再び、
冷ややかに、
ウエムラに、
「キミ。冷徹に呼吸して、冷徹に斬ることこそ、コンサルタントマンなんだよ」と言って、
そのまま、
歩き去って行った。
一人残されたウエムラは、
天才と馬鹿が紙一重だという、
何かのコラムを思い出した。