カワカミという男がいた。
ここから徒歩5分のところにある、
見事な田畑が欲しかった。
けど、
購入資金無し。
神に祈ろうとして聖書を開いたら、
「隣人の物を欲しがってはならない」(旧約聖書:出エジプト記第20章10節)と書かれた箇所が出てきたので、
閉じて、
読まなかったことにした。
そして、
「神さま、神さま。あの田畑が欲しい」と祈って、
まどろみ、
眠りに落ちた。
その夜、
凄まじい大雨が降ったが、
カワカミは、
裏山も川も無いこの地に、
水害は無縁と決め込んで、
そのまま寝た。
翌朝、
日の光に目覚めて、
外に出て、
驚いた😳
ナント、
あの欲しかった田畑がすぐ目の前に有った🤩
神への祈りが通じた🙏
と思ってたところに、
隣のオヤジが来て、
「アンサの家が地滑ったんよ」と言った。
カワカミが確認すると、
元いたところから、
地滑り起こしていたことがわかった。
オヤジは続けて、
「便所でキバっとったら、アンサの家が安船んように動いてったんさ」と語る。
カワカミは悲しそうに、
「じゃあ、この田畑は誰のもの😢❓」と問うと、
オヤジは、
「トーぜん、あたしんもんさ」と強く主張した!
カワカミは、
「私は、神さまが、私の祈りに答えて、この田畑をくれたのかと思ってました」と言って泣き出した。
オヤジは、
「いんげ😠❗️あたしんもんさ‼️」と吐き捨て、
「アンサは話しも家もスベっとんのさ」と言って、
カワカミの家を蹴って、
田畑へと入っていった。