古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

天地無用 テレビ消灯時間6  ナンシー関    

2020-12-19 11:21:59 | 本の紹介

文春文庫     2002年

 

ボクはテレビは好きでよく見る。今までそうだな

 

40数年見続けていて、ビートたけし氏の一番勢

 

いのあったときも見てたし、とんねるずのすごいと

 

きも、おニャン子クラブも見たしね。

 

でも、テレビはウソばっかりだってことは露呈しちゃ

 

ってるしね。まあ、ウソっていうのがあれなら、演出

 

が入ってるっていうね。テレビでほんとうのって、あん

 

まりドキュメンタリー以外ないんじゃないか。ガチンコ

 

といわれてるものも、それってウソってことなんだよね、

 

ってことになるしね。おいかけっこにしても、ボクも初め

 

はガチリアルなんじゃないか、と思って騙されていたけど、

 

それも1・2回でなぁんだ、脚本あるのか、って。

 

それにしても、ナンシー関×南伸坊×山藤章二の対談は時の

 

恐ろしさを知った。ほとんどが何を言っているのかわから

 

なかった。だいたい20年くらいたっちゃうと忘れてるね。

 

ほとんどのことを、というのがテレビっていうものを表して

 

いると思う。結局、ないも同じ、っていうね。身もふたもない

 

、って感じになっちゃうのね……あれっ?……ぐわし、、、合掌。

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河童が覗いたヨーロッパ  妹尾河童

2020-12-17 09:25:56 | 本の紹介

新潮文庫     1971年

 

妹尾氏の手書きのヨーロッパ記。といっても、独特

 

な視点で、鉄道とホテルから見たヨーロッパ、アメ

 

リカという感じ。

 

サグラダ・ファミリアもまだ、だいぶ途中な感じ。71

 

年だから、この本を今に活かそうとしてもムダであろう。

 

なんというか歴史書という感じか。いや、違うか。

 

カラーテレビがあるってよろこんでいる時代だもんなあ。

 

文字は河童が覗いたインドより、拙く、このあと、91

 

年の20年後には、もっとうまくなっている。

 

一年で歩いた国は22か国。税金を使っていったというが、

 

節約もしているし、河童氏はちゃんとしている。それに、

 

なんにでも興味を示し、アタックしていくらしい。み

 

ならいたいものである。

 

絵をつらつらと眺めていたら、読み終わってしまった。

 

手書きの拙い字が、手紙を読んでいるみたいな気分にさせ、

 

とてもよいのではないか……合掌。

 

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ウェーブ・ファイト     鶴岡 卓哉

2020-12-15 07:03:36 | ポエム

水の中へと沈むようなウェーブ・ファイト

 

君の語学力なら僕を参らせられるのにさ

 

辛抱するのはこりごりなんだ

 

ビルの隙間から巨大な波が押し寄せるぜ

 

頭の中で白い風船が破裂するのさ

 

僕をめった打ちにする波は来ない

 

まだ、来ないんだ

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震える     鶴岡 卓哉

2020-12-14 15:52:12 | ポエム

そこがどこなのか俺にはわからない

 

俺が感じるそこは暗くいかがわしく陰鬱な場所

 

俺の中にあったのか、探してる場所なのか

 

生まれた場所なのか、思い出の場所か

 

掠れたうめき声が始終するその場所の

 

片隅で震えている

 

 

 

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サービスの裏方たち   野地秩嘉 

2020-12-13 08:00:14 | 本の紹介

発表するまで14かかった作品もあるという。サービスの

 

裏方に焦点をしぼった作品群。魚肉ソーセージ、一周だけ

 

ポルシェを抜いたプリンス自動車の開発者、銀座の老舗、

 

給食のおばさん、ハマトラのフクゾーの社長、お赤飯に

 

焦点をあてたルポ、異色なのは高倉健氏がレンブラントの作

 

とされる絵のコピーを描かせたことがあったらしく、それに

 

ついてのルポ、最後にはクレイジ-・ケン・バンドについて

 

のことが描いてあった。CK? ボクはあんまり興味なかった

 

かな。むしろ、ないほうが良かったような。ガラの悪いおじ

 

さんってイメージ? 音楽的にもボクの趣味じゃないしね。

 

まあ、ファンの人には悪いけど。けど、野地氏は言葉のセン

 

スは悪くないし、目の付け所もなかなか鋭い。

 

うーん、ボクも気がつかないことも多いから、日々、勉強で

 

すね、ぐわし……合掌。

 

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ペットセメタリ―    鶴岡 卓哉

2020-12-12 09:03:15 | ポエム

俺は死んだ猫を抱え墓穴に横たえる

 

土を掬いかけてやるのさ

 

噛んだガムをピンクのムシに貼り付ける

 

弔いの儀式なのさ、とうそぶいてやるよ

 

十字架のたくさんある廃屋で遊ぶさ

 

墓堀り人のパーティーに盛装して出かけ

 

ペットセメタリ―でも見るさ

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僕の戦争    鶴岡 卓哉

2020-12-11 09:15:50 | ポエム

黒い感動をゴミ箱の中から探し出すんだ

 

そいつは腐臭を放つエレクトリック・リトル

 

僕の脳のニューロンが街の軍隊を消し去る

 

僕の望むイメージ戦争なんだ

 

簡単なのさ、黒い感動を多く見つけた方が勝ち

 

僕は必死になってたってわけさ

 

列車には僕の刻印が押される

 

それは僕の性器で

 

国旗になり国中に翻るのさ

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銀河ヒッチハイク・ガイド ダグラス・アダムス 安原和見・訳

2020-12-10 06:37:30 | 小説の紹介

河出文庫    1979年

 

1979年に原書は書かれているが、この文庫は

 

2005年にでている。ということは四半世紀後に

 

訳され、その15年後にボクが読んだということに

 

なる。

 

あとがきにも背表紙にも傑作の字が躍るが、今日

 

ばかりはこの傑作はほんとに大傑作だ、と思う。

 

荒唐無稽、とも取れるが、その壮大さ、スケールの

 

大きさや、イメージの奔流に、読後にもなんとなく

 

、胸躍る感じだ。

 

750万年かかってだした、生命、宇宙そのほかもろもろ

 

の答えは、答えは、うーん、ぜひ、この本を読んでみて

 

ください、けっこうおもしろいですよ。

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表参道のヤッコさん   高橋 靖子 

2020-12-09 09:46:01 | 本の紹介

河出文庫     2006年

 

ヤッコさんは41年生まれだから、丁度、ボクのハハ世代

 

ということになる。この世代に、ボクらは子供のころから

 

洗脳されているらしい。デビッド・ボウイ氏、T-REX、

 

山本寛斎氏、キャロル、加納典明氏、ソニーの社長盛田氏、

 

寺山修司氏、ボクでも知っている著名人たちの名が踊って

 

いる。いやぁ、キラキラしていたんだろうなあ、いいなあ、

 

と思う。ボクの姉もスタイリストを目指して時期があった

 

のだが、挫折してしまった。続けていれば、おもしろい

 

世界が広がっていたのになあ、と思う。ボクは、スタイリ

 

スト、興味ないですよ。おしゃれは好きですが、なにせ

 

ボンビーファッションなもんで、たかが知れている。

 

まあ、楽しんではいるんですが。

 

スタイリスト、草創期から第一線で活躍された方の

 

刺激的な一冊。

 

70年代好きのボクにはたまらない一冊でした。原宿

 

に三つも銭湯があったなんてね、ボクのハハもその銭湯

 

のひとつに入ったことがあると言ってました。……合掌。

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戦艦     鶴岡 卓哉

2020-12-08 04:50:32 | ポエム

砕けた波頭から僕の真珠が光った

 

感情の下方から真実が思わしげに宿る

 

しらけた夕日に成熟した僕の激情

 

どこかにいった僕の親友の遺書

 

砕けたガラスに僕の冷酷が映った

 

どこかで僕の性格が破綻している

 

ゲームなんかじゃなかったんだ

 

むき出しの卵のような僕の心情に

 

ただ誰かが石ころを投げただけさ

 

遠くで戦艦が波頭をあげながら通る

 

僕はクレイジーなのさ、たぶんね

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